
富士通の「ESPRIMO DH」シリーズは、最近では珍しい国内大手メーカー製のセパレート型のデスクトップだ。直販サイト「富士通WEB MART」限定販売のカスタムメイドモデルで、CPUやストレージの種類などを自由にカスタマイズできる。2014年秋冬モデルの「ESPRIMO WD2/S」では、カスタマイズメニューがさらに充実。最小構成価格が6万円台とさらに入手しやすい値段となり、さらに外付けGPUとしてワークステーション向けのNVIDIA Quadro K620(2GB)を選べるようになったのだ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | ESPRIMO WD2/S |
CPU | Celeron G1840(2.80GHz)、Core i3-4160(3.60GHz)、Core i5-4590(3.30GHz)、Core i7-4790(3.60GHz) |
チップセット | B85 Express チップセット |
メインメモリー | 32/16/8/4GB(デュアルチャネル対応)、PC3-12800 DDR3 SDRAM |
ディスプレー(最大解像度) | 24型ワイド液晶「VL-244SSW3」(1920×1200ドット、LEDバックライト、ノングレア)/21.5型ワイド液晶「VL-220ST1G」(1920×1080ドット、LEDバックライト、グレア)/20型ワイド液晶「VL-20WB2S」(1600×900ドット、LEDバックライト、ノングレア) |
グラフィックス機能 | NVIDIA Quadro K620(2GB)/NVIDIA GeForce GT 635(1GB)/インテル HD グラフィックス 4600(CPU内蔵)/インテル HD グラフィックス 4400(CPU内蔵) |
ストレージ1 | 約512/約256GB SSD、約3/約2/約1TB HDD(7200回転/分)、約500MB HDD(7200回転/分) |
ストレージ2 | 約3TB HDD(7200回転/分)/なし |
光学式ドライブ | BDXL対応Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)/DVDスーパーマルチドライブ |
通信機能 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)+Bluetooth 4.0 HS準拠またはなし |
インターフェース | USB 3.0端子×4、USB 2.0端子×4、PS/2端子 |
映像出力 | ・Quadro K620選択時:DisplayPort端子、DVI-D端子 ・GeForce GT 635選択時:DisplayPort端子、DVI-D端子、アナログRGB端子 ・HDMIインターフェース選択時:HDMI端子、DVI-D端子、アナログRGB端子 ・インテル HD グラフィックス 4600/4400選択時:DVI-D端子、アナログRGB端子 |
ダイレクト・メモリースロット | SD/SDHC/SDXC対応 |
拡張スロット | PCI Express x16、PCI Express x1 |
テレビ機能 | ネットワークテレビチューナー/なし |
サウンド機能 | マイク端子×2、ラインイン端子、ヘッドホン端子、ラインアウト端子 |
本体サイズ | 幅89×奥行き353×高さ341mm(縦置き時、フット台含まず) |
オフィス | Microsoft Office Home and Business Premium/Microsoft Office Personal Premium/なし |
OS | Windows 8.1 Update/8.1 Pro Update(すべて64bit) |
そのほか | ワイヤレス・キーボード/コンパクト・キーボード、ワイヤレス・タッチパッド/ワイヤレス・マウス/なし、フット(設置台) |
スリムで拡張性の高いボディ
本体サイズは、幅89×奥行き353×高さ341mmだ。自作PCで一般的なミニタワーやスリムケースと比べると幅がかなり小さく、スリムな印象を受ける。筐体サイズの大きいデスクトップは置き場所に迷うことが多いが、コンパクトでスリムな「ESPRIMO WD2/S」なら特に困る場面はないはずだ。
インターフェースとしては、USB 3.0端子×4、USB 2.0端子×4、PS/2端子、有線LAN端子などが用意されている。映像出力端子はグラフィックス機能によって異なり、以下の表のような構成となっている。詳しくは後述するが、購入時に選択したカスタマイズメニューによって利用できる端子が異なる点に注意していただきたい。
本体のカバーを外すことで、内部にアクセスすることが可能だ。「ESPRIMO WD2/S」はスリムタイプだけあって、レイアウト的にはやや詰まった印象を受ける。だがメモリーやPCI Expressのスロット周りには若干の余裕があった。
(次ページ、「豊富なカスタマイズメニューを用意」に続く)


