Atom Z3700シリーズ最上位のクアッドコアCPU搭載
128GB eMMC用意! 富士通のAtomタブレットは最高クラスのスペック (1/2)
2015年02月20日 09時30分更新
富士通の「ARROWS Tab WQ1/S」は、OSにWindows 8.1 with Bing(64bit)を搭載した10.1型タブレットだ。
直販サイト「富士通WEB MART」での最小構成価格は7万3288円(13%オフクーポン適用時、クーポンの内容は変更されることがある)とお手頃ながら、CPUにはAtom Z3700シリーズの最上位モデルであるAtom Z3795(1.59GHz)を採用。メモリー容量は4GBで、日常的な作業をサクサクと快適にこなせる性能を持っている。そこで今回はベンチマーク結果を交えながら、「ARROWS Tab WQ1/S」のマシンパワーについて検証したい。
Windowsタブレットとしては最高クラスのスペック
一般的にWindowsタブレットはクラムシェル型ノートに比べて、マシンパワーが控えめだ。これは処理能力よりも省電力性能や価格の安さを重視したAtom系CPU(SoC)を搭載しているモデルが多いためである。とは言え最近のAtomは性能が格段に向上しており、CPUのパワーだけで考えるなら3~4年前のデスクトップ向け廉価版CPUにも匹敵する。「Atomは遅い」というイメージを持っている人も多いかと思われるが、それはすでに昔の話だと言っていい。
「ARROWS Tab WQ1/S」が採用しているAtom Z3795は、現行ラインナップであるAtom Z3700シリーズのなかでも最上位に位置するクアッドコアのCPUだ。動作周波数は1.59GHzで、バースト時の最大動作周波数は2.39GHz。タブレット向けCPUのなかでは、高い性能を持っている。タブレットで快適に作業したいという人は、このCPUが搭載されている「ARROWS Tab WQ1/S」を選ぶべきだろう。
メモリー容量は4GBで、PCとしての利用には十分な容量を持っている。メモリー容量が2GBのタブレットに比べてメモリー容量にかなりの余裕があり、動作も快適だ。複数のソフトやページを開いても、問題なく利用できる。
ストレージに余裕がでる128GB eMMCを用意
ストレージとしては64GBと128GBのeMMCが用意されている。標準構成では64GBで128GBへアップグレードするには追加オプションの料金が発生するが、ストレスなく使うことを考えればだんぜん128GBをおすすめしたい。
「ARROWS Tab WQ1/S」はOSにWindows 8.1 with Bing(64bit)を採用しているのだが、システム領域と回復パーティションに30GB以上の容量を使ってしまうためだ。実際に64GBのeMMCを搭載した試用機では、Cドライブの空き容量として18.3GBしか残されていなかった。外部ストレージとしてmicroSDHC/microSDXCカードやクラウドストレージを利用する手もあるが、ソフトをいくつも利用するつもりならストレージ容量が多いほうがいい。
グラフィックス機能には、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスを利用する。Atom Z3795は最上位のCPUとは言え、3D描画性能については控えめだ。ブラウザーゲームなど2D描画主体のプレーには問題ないが、3Dゲームのプレーはさすがに厳しいだろう。
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