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Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第1回

ワークステーション向けNehalem Xeon 5500番台発表

2009年03月31日 15時38分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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インテル Xeonプロセッサー 5500番台

インテル Xeonプロセッサー 5500番台

Pentium ProとXeon 5500番台を並べて掲げるパット・ゲルシンガー氏

米国で開かれた発表イベントにて、Pentium ProとXeon 5500番台を並べて掲げる米インテル上席副社長のパット・ゲルシンガー氏

 米インテルは30日(現地時間)、サーバー&ワークステーション向けの新CPU「インテル Xeonプロセッサー 5500番台」(以下Xeon 5500番台)を発表した。パソコン向けのCore i7プロセッサーと同じ、コード名Nehalemと呼ばれる新アーキテクチャーを採用し、高いパフォーマンスを誇る。

 発表されたXeon 5500番台は、コード名「Nehalem-EP」と呼ばれていた、デュアルプロセッサシステム対応のCPUである。Core i7と同様、1つのダイ上にクアッドコアCPU(E5502除く)とDDR3対応メモリーコントローラー、チップ間インターコネクトバス「QPI」のコントローラーを内蔵している。構造的には、Core i7の中に別のCPUとの接続に使うQPIコントローラーが、もうひとつ追加された点が大きな違いとなる。ちなみに「EP」とは「Efficient Performance」の略で、高密度と電力当たり性能の高さを示すという。

こちらはCore i7のダイ写真と構造

こちらはCore i7のダイ写真と構造。Xeon 5500番台はQPIがもう1本多い

 Core i7の特徴である、ハイパースレッディング・テクノロジー、ターボ・ブースト・テクノロジー(550x番台除く)、各コア共有型3次キャッシュメモリーの内蔵、バーチャライゼーション・テクノロジーへの対応といった特徴はすべて継承している。

 発表されたXeon 5500番台は12種類で、ラインアップは以下のとおり。TDP(熱設計時消費電力)別に4種類に分かれている。共有3次キャッシュメモリーの容量は、8MBと4MBの2種類。なお、最下位モデルのXeon E5502のみ、デュアルコアCPUとなっている。

 また、4月6日には1ソケット用のXeon W3500番台も発表された。1ソケットシステム用で、デュアルプロセッサシステムに対応しない点を除けば、Xeon 5500番台と同一の仕様である。

クロック周波数 3次キャッシュ QPI周波数 TDP 価格
Xeon W5580 3.20GHz 8MB 6.4GT/秒 130W 15万5770円
Xeon W3570 3.20GHz 9万7260円
Xeon W3540 2.93GHz 4.8GT/秒 5万4710円
Xeon W3520 2.66GHz 2万7650円
Xeon X5570 2.93GHz 6.4GT/秒 95W 13万4930円
Xeon X5560 2.80GHz 11万4100円
Xeon X5550 2.66GHz 9万3270円
Xeon E5540 2.53GHz 5.86GT/秒 80W 7万2430円
Xeon E5530 2.40GHz 5万1600円
Xeon E5520 2.26GHz 3万6310円
Xeon L5520 60W 5万1600円
Xeon E5506 2.13GHz 4MB 4.80GT/秒 80W 2万5900円
Xeon L5506 60W 4万1180円
Xeon E5504 2.00GHz 80W 2万1810円
Xeon E5502 1.86GHz 80W 1万8300円

インテル(株)からの正式発表にともない、W3500番台の加筆、日本円価格(1000個受注時の1個あたり)の追加を行ないました。(2009年4月6日)

 インテルではXeon 5500番台を、「Pentium Pro以来、15年ぶりの革新的プロセッサー」と位置づけ、非常に力を入れている。価格のバリエーションも広く、1万8300円から15万5770円までとなっている。搭載したワークステーション/サーバー製品も、多数発表されている。

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