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Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第13回

大規模向けのスケールアウト型サーバソリューションが登場

日本HP、クラウド向けサーバの新ブランド投入

2009年06月17日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本ヒューレット・パッカードは6月16日、サーバシリーズ「HP ProLiant」において新たなブランド「HP ProLiant SLライン」と、同ラインの製品第一弾「HP ProLiant SL6000 Scalable System」を発表した。サーバの台数を増やすことでパフォーマンスを向上させる「スケールアウト」型の利用を前提とした製品で、同社では「大規模スケールアウト型ソリューション」と位置付けている。

HP ProLiant SL6000 Scalable Systemの構成(日本ヒューレット・パッカードのWebサイトより)

 HP ProLiant SL6000 Scalable Systemは、電源と冷却ファンを備えた2Uのシャーシ「ProLiant z6000 G」に、1Uの「サーバトレイ」を2つ内蔵する形式のサーバ。2Uシャーシを5台まとめてラックに搭載できる「10Uバルクレールキット」も提供される。

 電源と冷却ファンを2つのサーバトレイで共有することで、電源効率および冷却効率を高めている。また、サーバトレイはフロントから抜き差しが可能で、ラックの背面に回り込まずにケーブリングが行なえる「前面I/Oケーブリング」を採用することでメンテナンス性が大幅に向上したという。

NICなどのI/Oにはフロントからアクセスできる

サーバトレイの装着もフロントから行なう

 サーバトレイには、HP ProLiant SL2x170z G6、HP ProLiant SL170z G6、HP ProLiant SL160z G6の3機種が用意されており、同一機種2つとシャーシ(ProLiant z6000 G)の組み合わせで1製品として構成する。なお、異なるサーバトレイの組み合わせは不可。

サーバトレイのラインナップ
サーバトレイ名サーバノード数最大メモリストレージ拡張スロット
ProLiant SL2x170z G62128GB×23.5インチHDD×2ロープロファイルPCI Express x16スロット×2
ProLiant SL170z G61128GB3.5インチHDD×6(最大6TB)ロープロファイルPCI Express x16スロット×1
ProLiant SL160z G61144GB3.5インチHDD×22つのロープロファイルPCI Express スロット

 HP ProLiant SL2x170z G6は、内部にサーバ2台分のシステム(サーバノード)を搭載するサーバトレイ。Xeon 5500番台×2、最大メモリ128GB(8GB×16)、3.5インチSATAドライブ×1で構成されるサーバノードを2つ搭載する形となる。1つのシャーシには、2つのサーバトレイからなるため、

ProLiant SL2x170z G6の構成
-サーバノードあたりサーバトレイあたりシャーシあたり
CPUXeon 5500番台×2Xeon 5500番台×4Xeon 5500番台×8
最大メモリ128GB256GB(128GB×2)512GB(256GB×2)
最大HDD1台2台4台

という構成になる。最小構成価格は54万9150円(税抜き、以下同)

1Uサイズにサーバ2台分のシステムを搭載するHP ProLiant SL2x170z G6

8台の3.5インチHDDを搭載可能なHP ProLiant SL170z G6

 HP ProLiant SL170z G6は、ストレージが強化されたサーバトレイ。搭載するサーバノードは1つだが、3.5インチSATAドライブを6台搭載可能で、その際の容量は最大6TBとなる。シャーシに2つのHP ProLiant SL170z G6を搭載すると、2Uサイズでありながら12TBものストレージを搭載できることになる。最小構成価格は30万7650円。

拡張性を重視するHP ProLiant SL160z G6

 HP ProLiant SL160z G6は、拡張性を重視したサーバトレイ。サーバノードは1つだが、最大メモリが144GB(8GB×18)で、ロープロファイルPCI Expressスロット×2基を搭載する。最小構成価格は30万7650円。

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