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最新パーツ性能チェック ― 第63回

格安ハイエンド「GeForce 9800 GTX+」の実力やいかに?

2008年07月17日 20時00分更新

文● Jo_Kubota

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 6月19日に発表されたNVIDIAのGeForce 9シリーズの最新モデルとなる「GeForce 9800 GTX+」(以下、9800GTX+)が、まもなく店頭に並ぶ。このモデルが急遽登場した背景には、ライバルであるAMDの 「Radeon HD4870/4850」が戦略的な価格で登場したことと無関係ではないのは、業界の噂だけではなく読者の皆さんもそう感じているだろう。真意はともかく、いつの時代もライバルがいてこそ市場価格が下がり、そして性能は向上していくというスパイラルを消費者として歓迎すべきことだ。

GeForce 9800 GTX+
6月19日に発表されたNVIDIAの最新ビデオカード「GeForce 9800 GTX+」。GeForce 9800 GTXのクロック向上版となる

 さて、気になるその価格だが、NVIDIAの公式発表によればGeForce 9800 GTX(以下、9800GTX)が199ドル、9800 GTX+が229ドル。アッパーミドルレンジクラスでありながら、従来のハイエンドビデオカードが手に入るのだから、お買い得であるのは明白だ。もちろん、価格がすぐに下がるかどうかは販売ショップや代理店の在庫や入荷状況次第。また、229ドルを単純に日本円換算した価格で店頭に並ぶかどうかも、今現在では分からない。複数ショップによると「おそらくは2万円後半で登場するのではないか」とのことだが、それでもハイエンドビデオカードの価格としては、やはり安いと言えるだろう。
 では9800GTX+はどんなビデオカードなのか見ていくことにしよう。9800GTX+の名前が示す通り、製品自体は9800GTXのクロック向上版となる。特に新たな機能やフィーチャーがあるわけではなく、いつものラインナップ増強と(9800GTXの)価格を引き下げるための戦略的なモデルという位置付けだ。
 具体的なスペック上の変更点は2つ。GPUコアクロックが675MHzから738MHzへ、そしてシェーダクロックが1688MHzから1836MHzに引き上げられている。これ以外に変更はなく、メモリ容量もGDDR3 512MBと同一、メモリクロックも2.2GHz(ベースクロックは1.1GHz)と変わらない。単純にクロックが上がっただけのモデルであることが分かる。また大きく報道はされていないが、どうやら9800GTX+は65nmプロセスから55nmプロセスへとシュリンクされている模様。そのため、消費電力や発熱は9800GTXと比べて落ちることが予想される。

9800 GTX+/GTXの比較表
  GeForce 9800 GTX+ GeForce 9800 GTX
コア G92b G92
プロセルルール 55nm 65nm
コアクロック 738MHz 675MHz
シェーダクロック 1836MHz 1688MHz
ストリーミングプロセッサ数 128 128
ROPユニット数 16 16
シェーダバージョン 4.0 4.0
DirectX対応 10.0 10.0
メモリクロック 2.2GHz 2.2GHz
メモリ種別 GDDR3 GDDR3
メモリ容量 512MB 512MB
メモリインターフェイス 256bit 256bit
価格 229ドル 199ドル

 今回、9800GTX+と9800GTXをNVIDIAからお借りしたのだが、「GPU-Z 0.2.5」で見てみるとGPUコアクロックは738MHzではなく740MHzになっていた。市場に登場するモデルが738MHzなのか740MHzなのかは分からないが、微妙にクロックにズレがあるのはビデオカードではよくあること。購入した製品がわずかにクロックが低いとか逆にオーバークロックモデルでもないのに40MHzも高かったとか、そういうことがよくある世界ではあるが、ともかくテストした個体は740MHzである。なおGPU-Zの情報表示では、どちらの製品も65nm、9800GTXと表示されていたが、これはGPU-Zのバージョンが上がれば正しく表示されるようになると思われる。

9800GTX+の「GPU-Z 0.2.5」 9800GTXの「GPU-Z 0.2.5」
GeForce 9800 GTX+のステータスGeForce 9800 GTXのステータス

 NVIDIAから借用した9800GTX+と9800GTXの外観は同一で、背面に貼られているプロダクト番号を見て判別するほかない。また電源コネクタもPCI Express 6ピン×2であるため、SLI対応電源などが必要だ。片方だけ差してもブザーがなって起動しないので要注意。

9800GTX+と9800GTX リファレンスデザインの9800GTX+と9800GTXの外観は全く同じ。写真上がGTX、写真下がGTX+だ
電源コネクタ インターフェイス
9800GTX+の電源コネクタはPCI Express 6ピン×2であるため、SLI対応電源などが必要だブラケット部はDual DVI-I(DualLink対応)/HDTV-OUTという構成

(次ページへ続く)

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