先月発表されたNVIDIAのGeForce 9シリーズ最新GPU「GeForce 9800 GTX+」を搭載したビデオカードの販売がようやくスタートした。ZOTAC「ZOTAC ZT-98PES2P-FSP」と玄人志向「GF9800GTX+-E512HW」の2モデルだ。
NVIDIA初の55nm採用GPU「GeForce 9800 GTX+」
型番の「+」が示す通り、同GPUは「GeForce 9800 GTX」をベースとした新型GPUだ。スペック上の変更点は、製造プロセスが65nmから55nmにシュリンクされたほか、コアクロックが675MHz→738MHzに、シェーダクロックが1688MHz→1836MHzにアップ。その他の仕様については従来の「GeForce 9800 GTX」と全く同じ。「GeForce 9800 GTX+」は「GeForce 9800 GTX」のオーバークロック版という考えで間違いはないだろう。
なお「GeForce 9800 GTX+」については「格安ハイエンド「GeForce 9800 GTX+」の実力やいかに?」や「RD vs. GF対決! お買い得なビデオカードを探る!」でじっくりと検証している。詳細はそちらを参考にしていただきたい。
カード本体は、2スロットタイプで大型の冷却機構、2基の6ピンPCI Express電源を備えるなど、「GeForce 9800 GTX」と同じ。搭載メモリはDDR3 512MBで、ブラケット部はDual DVI-I(DualLink対応)/HDTV-OUTという構成だ。
さて、本来「Radeonシリーズ」対抗モデルという色合いの強い「GeForce 9800 GTX+」は、販売価格もかなり戦略的なものということで注目を浴びていた。まず登場の2製品は以下の表のような価格で販売されているわけだが、性能と価格のバランスという意味では、やはりお買い得度は高い。もちろん、値下がりの激しい「GeForce GTX 260/280」やライバルである「Radeonシリーズ」の存在を加味した場合の状況は変わるが、元来「GeForce派」を自称するユーザーならば、つい最近までシングルGPU最速を誇っていた製品が2万円台で買えるというのは大きな魅力だろう。
価格 | ショップ |
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ZOTAC「ZOTAC ZT-98PES2P-FSP」 | |
¥26,980 | ツクモパソコン本店II TSUKUMO eX. |
¥27,480 | アーク |
¥27,980 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
¥29,980 | ドスパラ本店 |
玄人志向「GF9800GTX+-E512HW」 | |
¥29,799 | ツクモパソコン本店II(15%ポイント還元) TSUKUMO eX.(15%ポイント還元) |
¥29,980 | ドスパラ本店 |