アフィリエイターを“その気”にさせる仕組み
バイラルマーケティングというと、企業が広告代理店やブロガーに直接お金を渡して行なうというイメージを持っている人もいるかもしれません。でもアフィリエイトの場合はちょっと違っていて、報酬を求めて、アフィリエイターが自発的に“ウイルス”になってくれます。
企業が新商品を自社のオンラインショップで売り出すという状況で見てみましょう。アフィリエイターは、“少ない手間でいかに効率よく稼ぐか”に注力しています。企業はそうしたアフィリエイターに注目されるよう、例えば、売り出したい商品のアフィリエイト報酬を高めに設定しておきます。
アフィリエイターが“効率よく稼げる可能性”を感じ、彼らのサイトやブログで紹介され始めると、インターネットのそこかしこで露出する機会が増えてきます。商品自体が魅力的で、実際にアフィリエイト報酬が得られやすいと分かれば、今度はアフィリエイターの間で「この商品は売れる」と評判が広がって、さらにあちこちのサイトで爆発的に紹介されるようになります。
無料だからこそ爆発的に“感染”する
アフィリエイターの“感染力”は強大です。アフィリエイトは無料ブログやフリーメールを使って誰でも始められるうえ、上手く行けば数千円、数万円の臨時収入が得られるのですから、“ウイルス”希望者が増え続けるのは自然な流れと言えるでしょう。
最近では、アフィリエイターの間でブログの自動記事投稿ツールが流行していることもあって、いったん火がついたら、生成されるコンテンツの量はいち企業が人海戦術で勝負しても勝てないほどの量にのぼります。もちろんそうしたアフィリエイト用の記事を作ったとしても、すべてのアフィリエイターが必ず報酬に与れるとは限りませんが、基本的に無料サービスを使うので、失敗しても金銭的に大きく被害を被ることもありません。
一方で、アフィリエイトのサービスやプログラムの提供者側には、効果に見合った広告料を出せばいいというメリットがあります。一般的な広告は先払いで、その料金に見合った広告効果を100%予測できませんが、アフィリエイトなら実際に効果があった分だけ報酬を後払いすればいいわけです。
前の話は極端な例とはいえ、上手く行けば普通の広告では考えられないほど、爆発的な成果を得ることになります。いずれにしても重要なのは、巻き込もうとするアフィリエイターに向けて、どれだけのベネフィットを提供できるかということになりそうですね。
筆者紹介──伊藤理絵
フリーライター。個人でもネットで気軽に稼げるオイシイ話を24時間体制でウォッチング。自分でも参入できそうな話があれば是非あやかりたいと業界事情にだけは詳しくなりましたが、本業が忙しくてなかなか実行に移せない毎日です。
*次回は7月11日掲載予定
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