Q. ブログを始めると、必ずつきまとうスパム的なトラックバック。リンク先にはアフィリサイトが多いように感じるのですが、あれ、どうにか取り締まれないんでしょうか?
業界団体が不正対策を講じる
6月11日、日本アフィリエイト・サービス協会がアフィリエイトサービスを不正利用するアフィリエイターのリストを共有することを発表しました(参考リンク)。迷惑行為や規約違反行為によって強制退会となったアフィリエイターの情報を共有し、再登録の拒否や登録後の監視を強めることで不正行為の再発を防ぐのが目的です。
同協会では“アフィリエイト・ガイドライン”を公開しており、このガイドラインに反する行為を“不正”としています。例えば、メールやトラックバックを使ったスパムの送信、JavaScriptやiFrameタグを使って強制的にクッキーを踏ませるといった行為などをした場合には一発でアウト。下手をすれば、業界からの追放ということになってしまうわけですね。
急増するアフィリのスパム
そもそも不正行為が横行する根源を考えてみると、何度も言うように、それが金になるからにほかなりません。スパムメールやトラックバックスパムのリンクに張り付けたアフィリエイトリンクから報酬を得て、キャッシュポイントとしているわけです。
今回のようなブラックリストの共有が行なわれるに至った理由も、アフィリエイトサービスがスパムの根源として利用される機会が増えてきたものと思われます。しかし、報酬の支払い元であるアフィリエイトサービスから追放されたのでは、報酬の獲得のしようがありません。
従来、未承諾広告メールに関する法律は定められてはいたものの、トラックバックスパムなどに関しては明確な法律が用意されず、このガイドラインで違反するような行為であっても、個人の良識に委ねられるような側面もありました。
今回のように報酬の支払い元が不正となる行為を明確化し、取り締まりを強化することは、ある程度の効果が期待できるのではないかと思います。
(次ページに続く)

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