驚愕のホイールトルク1900N・m!
「スタックしたラングラーを救出できる」最強電動4WD
床面を開けてみると、パンク修理キットのほかに大きな四角い物体を発見。これは何かというと、後輪用モーターなのだとか。そう、本機は日産の「e-4ORCE」や「e-POWER 4WD」、トヨタの「E-Four」のような、電動4WDなのです。
リアモーターの最高出力は29馬力、最大トルクも9.1kgf・mとハイスペックではないのですが、メーカーの資料によると、22.7:1の減速ギアにより、ホイールレベルで1900N・mに相当する大トルクを発生するのだとか。そのギアのため、写真のようにモーターが飛び出すような構造になってしまったといいます。ちなみに、高速になるとFF動作になるとのこと。
リアバンパーに牽引フックを設けるあたりに、実トルクに対する自信のほどが見えます。広報スタッフから聞いた話によると「設計陣によると、スタックしたラングラーを引っ張り上げられるそうです」というから驚き。とはいえ、ラングラーがスタックする場所なら、Jeep Avengerもスタックすると思うのですが……。ともあれ、Jeepの名に偽りナシということでしょう。
後席の背もたれを倒すと、荷室容量がアップします。完全フルフラットにはなりませんが、このくらいの角度は問題ないかなと思います。
後席をチェックしようとドアを開けて気がづきました。ドアの開口部が狭く、またサイドシルが高めなのです。若い人なら問題ないでしょうが、足が不自由なお年寄りには厳しいかもしれません。
後席シートは撥水素材が用いられており、多少汚れても水拭きすれば綺麗になるとのこと。その素材感をうまく使いながら、チープに見せないあたりに、イタリアのデザインセンスを覚えます。
乗り込んでみると、身長185cmの筆者では天井に頭がぶつかってしまいます。足元もちょっと狭い印象ですので、汚れづらい素材であることも含めて、小さなお子さんがいらっしゃる方にピッタリのクルマなのかなと思いました。
運転席はパッと見ると600ハイブリッドの面影がちらほらと。ですが、あちらは曲線を基調としたデザインであるのに対し、Jeepは直線基調。ここでもシート素材には高い耐水性を誇るものが使われています。
ステアリングホイールは丸型の3スポークで、メーターパネルは液晶ディスプレイ。ペダル周りはちょっと小さく、左足のフットレストは筆者の大足(30cm)では半分程度しか載りませんでした。他のヨーロッパ車もフットレストが小さめなので、あちらの方は足が小さいのでしょうか?
センターコンソールから助手席にかけて、小物を入れるのに便利なトレイが用意されています。これも600ハイブリッドで見かけた手法です。これが実に有用で、試乗中、財布はココが定位置でした。助手席側にはカッコいいロゴが配置されていました。
最近、インフォテインメントディスプレイ側で操作しがちなエアコンまわりの操作は、ボタン式で使いやすい印象。残念ながらBEV版アベンジャーにあったシートヒーターのボタンは見当たりませんでした。
シフトセレクターはボタン式。そのためセンターコンソールはスッキリしています。ボタン式がいいかレバー式がいいかは好みが分かれるところ。「いちいち見ないとダメだからイヤ」という声も聞きますが、いっぽうで「確実に押す」という点では操作間違えが減る気もしています。
ドライブモードセレクターを押すと、AUTO、SPORTのほか、SNOWやSAND/MUDが登場するあたり、本格4WDの風情を感じさせます。また、ヒルセンドコントロール(坂道でのサポート機能)なども用意されていました。パーキングブレーキは押しボタン式で、Pのポジションでも自動でかからない仕様ですが、DやRでアクセルを踏むと自動解除します。
それでは、ASCII.jpらしくスマホ対応をチェックしましょう。センターコンソールに置かれたUSBの形状はType-Cで、運転席側のみインフォテインメントとつながります。スマホトレイは縦配置で手首を返さないのは〇。ワイヤレス充電に対応しており、動作中の様子がLEDで表示されるのはわかりやすいです。
インフォテインメントディスプレイのサイズは10.25インチ。Androidとはワイヤレス接続できませんが、iOSとはワイヤレス接続によるApple CarPlayの動作が確認できました。
標準でナビも入っているのですが、フリーワード検索ができないのは残念なところ。住所や近隣の駅といった感じでスポット入力するのは、ちょっと面倒だったりします。よってディスプレイオーディオを使うのが前提かなと感じました。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第696回
自動車
200万円台で買えるV8レクサス! 初代LS後期型が今、中古車で最高に狙い目な4つの理由 - 第695回
自動車
電動化してもやっぱりポルシェだった! 新型SUV「カイエン エレクトリック」のブレない本質 - 第694回
自動車
ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】 - 第693回
自動車
日産「セレナ ルキシオン」はニアジョイも「新幹線より快適」と絶賛! 600km走破してわかった推せる理由 - 第692回
自動車
日産のSUV「新型キックス」の静粛性はライバルを圧倒。10年かけて進化したe-POWERの完成度が高すぎる - 第691回
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た - 第690回
自動車
750万円の水素SUV「NEXO」フルモデルチェンジ! EV時代にあえて燃料電池車を選ぶ理由はあるか? - 第689回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー - 第688回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第687回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり自動車
JEEP初のEV「アヴェンジャー」日本上陸! 航続距離486kmで日本のEV市場への起爆剤になるか自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ!自動車
イタリアの血統を受け継ぐハイテクJeep「レネゲード 4xe」自動車
小柄だけどしっかりJeepの力強さがある「コンパス」はジャストサイズSUVだ!自動車
あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ




































