エンターテインメントなど多様な活用法を模索
Hondaは、大型ショッピングセンターや空港、そしてアミューズメント施設などの利用を想定している。また、本体を大きなキャンバスに見立ててラッピングすれば、施設を明るく彩るアイテムになる。
なお、公道でも走行可能とする「移動用小型車」の型式認定を取得しているとのことだ。
利用例のひとつとして、清掃や配達、警備などに利用できるのではないかとHondaは考えているようだ。いずれも立ち仕事で、人によっては長時間労働が厳しいところ。着座して作業できれば、より効率が上がるという。
また、エンターテインメントの分野においては、ARゴーグルとの連携が考えられているという。すでにいくつかの施設で、拡張領域体験の実証実験なども行ない、好評だとか。
HondaはUNI-ONEを事業化し、5年間で1000台のリース販売を計画しているという。価格は本体のほか、交換用バッテリー、さらに保険(対物、搭乗者)も含めて、6年サービス10台以上で月8万円/1台から、3年サービス9台以下で月12万円/1台。そのほか1日あたり5万5000円の短期レンタルも用意するとのことだ。
すでにNTT東日本やサンリオエンターテイメントなど、複数の企業が導入を決めているという。発表会では導入企業の中のひとつ、サンリオエンターテインメントの小巻亜矢代表取締役社長が登壇した。
実証実験などでUNI-ONEの可能性を感じたことを明かすと、大分県にある「ハーモニーランド」に10台程度の導入を計画しているという。当初はスタッフの利用を考えているが、次第に来場者に開放していく予定だ。来場者への移動手段のほか、エンターテインメントへの活用を模索すると話した。そして10月にはイベントも計画しているとのことだ。
「人の可能性を拡張する」新たなモビリティ
また、本田技研工業 新規事業開発部 UNI-ONE事業ドメイン 事業責任者 中原大輔氏は、「Hondaは今まで目的地へ移動するための乗り物を作ってきましたが、目的地で使う乗り物はありませんでした」と挨拶。「両手が使えることで、さまざまなことが可能となります。人々の暮らしをより豊かに、快適にサポートすることをめざしていきたい」と語った。
取材後、試乗してみた。着座後に手元の液晶画面で起動すると、スッと上に上がり動き始める。感覚としてはバイクや自転車に似ており、最初は意識的に体重移動をするのだが、次第に顔を向いた方向へ進む印象だった。
今後、高齢化社会が進む日本。足腰が弱まれば、外出するのも控えるようになる。だがUNI-ONEがあれば、座ったまま移動でき、両手が空いているから買い物だって楽しめる。もっと街に増えればと思ったのは言うまでもない。ちなみにカートを押して進むこともできるそうだ。
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