【クラウン スポーツRSがイイ理由 4】
運転席の使い勝手も良い
運転席はコクピット感が強めのイマドキなデザイン。赤の差し色がスポーツグレード感であることを意識させる。
ホーンボタンにはクラウンのロゴ。これだけで所有感を充たしてくれる。メーターはフルLCDタイプで、左側にパワーメーター、右側に速度計、中央にインフォメーションというシンプルな配置。
ステアリングホイールにはリモコンスイッチが、これでもかと言わんばかりに多数用意されている。筆者的によく利用するクルーズコントロール(右手側)が、特に込み入った印象。クルーズコントロールは、一定速度を走り続けるタイプと、レーダークルーズと呼ぶ前走車追従タイプの2タイプがあるのだが、走行中にいろいろ操作するのは危ないので、前走車追従タイプがあれば十分ではなかろうか。
アクセルペダルはオルガン式を採用。ペダルの位置間隔は良好だった。
パワーシートを採用。3ポジションのメモリー機能を用意する。
ここまではライバルたちと、そう代わりはない。けれど、ここから先はちょっと違う。
センターコンソールを見ると、操作性のコンパクトさに驚かされる。その隣には2列に並んだドリンクホルダーとUSB Type-C端子が2つ。
USBまわりついでに話をすると、アームレストの中に12VアクセサリーソケットとUSB Type-C端子が用意されている。
秀逸なのはスマホトレイ。差し込むタイプでワイヤレス充電に対応。大型タイプのスマホは入らないおそれがあるものの、使い勝手が秀逸なのだ。
スマホ対応でいえば、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応。ワイヤレスApple CarPlayに接続できるので、いちいちケーブルを用意しなくてもよい。
しかし、音楽を流す以外にApple CarPlayを使う必要を感じない。というのも、インフォテインメントが秀逸なのだ。特に音声認識はかなり優秀で、ほぼ一発で行先設定ができる。
このインフォテインメントだが、車両のカメラをドラレコとして使う機能も有している。輸入車では当たり前になりつつある機能だが、トヨタも追いついたというわけだ。
そして、輸入車を凌駕しているのが、アラウンドビュー機能。なんと車両の底面までシッカリと映し出すスグレモノなのだ。車両が車庫枠ギリギリだったりするので、この機能は本当にありがたい。
【クラウン スポーツRSがイイ理由 5】
クロスオーバーより乗り心地がよく、クイックな運転が楽しめる
四輪操舵と2770mmという、クラウン クロスオーバーやメルセデス GLC、BMW 330eなどのライバルと比べてショートホイールベース化を図ったことにより、ワインディングでよく曲がるクルマに仕上げられている印象。
驚いたのはクラウン・クロスオーバーよりも乗り心地がソフトで上質であることだ。これは床面にバッテリーを置いたから、という話や、そもそもシャシーが異なることもあるだろうが、ライバルたちと比べて日本の道に合っている感じがした。普段は快適だけど、ちょっと走りたい時に気持ちよく応えてくれる。
最初「クラウンでSUVって何?」「クラウンでスポーツ?」と思ったが、乗ってみてなるほどと思わされた。
気になった点&注意すべき点
そんなクラウン スポーツRSだが、気になったところを2点紹介したい。
●上下の視界が狭く、停止時に信号が見づらい
これは最近のトヨタ車あるあるなのだが、上下の視界が狭いこと。普通に走っている時はあまり気にならないのだが、交差点の一番前に止まった時に信号が見づらいことがあった。停止線のかなり手前で止まるか、信号を見るために体を動かす必要がある。
●警告が多くてドキドキする
車両にはさまざまな運転支援がついており、ドライバーの動きも監視している。たとえばナビを見たときに、わき見運転防止のアラートが鳴る。ほかにも緊急車両が近づいているとか、車両の近くに何かがあるとか、ハンドル支援が動作している時、ハンドルを握っていても、その握力が弱まわると警告が出る。
これらはメインメニューから細かく設定でき、オフにすることもできるのだが、パッと見て何が何を監視しているのかがわからないので、急にアラートがなってドキっとすることも。
【結論】誰もが納得し不満を覚えないデキの1台
冒頭で述べた「いつかはクラウンが戻ってきた」という想いに偽りはなく、デキ栄えの良さから憧れる存在になったのはうれしい限り。しかし、個性が重んじられる時代において、このような団塊世代的考えは古いかもしれない。
だが、クラウンとはトヨタで最も歴史のあるクルマであり、その名は日本人のDNAに刻み付けられている。だから、誰に何を言れようと、日本人の憧れであり続けなければならない宿命なのだ。
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