●面白さはお墨付き!あとは操作性だけもうひと声
キャラクターとの絆を深める「シナジー」や、主人公たちの育成素材を集める「調伏の領域」、ほかのプレイヤーと討伐スコアを競い合う「心の海の試練」など、語り尽くせない要素はまだまだ存在するが、今回のレビューではここで筆を置きたいと思う。
個人的には物語の描き方もキャラクターの心理描写も『P5』に劣らない出来で、とてもRPGを遊んでいる実感があった。CBTは7日間あったが、最初のパレス攻略完了までで5日間使うほどのボリュームで大満足(約20時間ほどかかった)!
戦闘を重ねても経験値が入らず、「調伏の領域」などを周回することで主人公のレベルを上げられるのは、運営タイトルならではの仕組みと言えるだろうか。足りない、圧倒的にコーヒー(領域を周回するためのスタミナを回復するアイテム)が足りない……!
物語は「欲望」が失われていく世界を描いており、とても先が気になる作りだった。「ペルソナ」らしいストーリーRPGを楽しみたいという人はぜひ安心してプレイしてほしい。原作を知らなくても問題なく楽しめるが、『P5』プレイ済みならいろいろと考察がはかどること間違いなし!
ただ一点、操作性だけは気になった。スマホ版は仮想スティックで移動、PC版はキーボードのWASDで移動という形式で、パレスの探索中に思うような場所へ動けず敵に見つかったり、ギミックの回避でミスをする場面も。
「ペルソナ」ファンは恐らく家庭用ゲーム機が一番慣れていると思うので、正式リリース時にはコントローラー(パッド)にも対応してもらえると、非常にありがたい。
ともあれ、とても運営型ゲームとは思えないほど高クオリティだったのは間違いない。もうコンシューマーの新作と言えるレベルだと感じたほどだ。『P5』ファンはもちろんのこと、新規ユーザーにも全力でオススメできるので、事前登録をして正式リリースの日を待とう。
なお、今回筆者が使ったPCのスペックは以下の通り。基本的には処理落ちやロード時間に悩むことなく、快適にプレイできていた。解像度は4Kで、プリセット「準高画質」を採用。推奨スペックギリギリのビデオカードだったが、問題なく遊べた(GPU使用率は95%以上に張り付きっぱなしで余裕はなかったが)。
OS:Windows 11(64bit)
プロセッサ:Intel Core i7-8700(3.20GHz)
メモリー:16GB
グラフィック:GeForce GTX 1060
【ゲーム情報】
タイトル:『ペルソナ5: The Phantom X』
ジャンル:心のダンジョンを冒険するRPG
メーカー:セガ
プラットフォーム:iOS/Android/PC(Google Play Games、Steam)
配信日:未定
価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)
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