第86回
シリーズ知らないファンにもオススメ!
遊びやすさ◎「龍の国 ルーンファクトリー」非常に好評な4つの理由 「めっちゃ楽しい」「ちゃんとルンファクしてる」
2025年06月09日 20時30分更新
マーベラスが6月5日に発売したシリーズ最新作「龍の国 ルーンファクトリー」。本稿ではメーカーから受領したSteam版のプレイレビューをお届け。すでに遊んだプレイヤーからの評価も「めっちゃ楽しい」「ちゃんとルンファクしてる」など“非常に好評”で、Steamでは発売直後に売上1位を獲得している。本作の魅力を4つのポイントから紹介していこう。
「ルーンファクトリー」シリーズは「牧場物語」のような農作や畜産、そして恋愛要素を含むスローライフを送りつつ、アクションバトルによる冒険を楽しめるファンタジーRPG。本作はややストーリー+キャラクター推しの面が旧作より強化されていると感じた。
物語としては、プレイヤーが「大地の舞手」となり、荒廃した世界を癒していくというもの。シリーズ初となる“和”の要素を前面に押し出していること、春の里、夏の里といった四季の里それぞれで、住人や育てやすい作物が異なっていることなどが特徴だ。
●魅力その1:遊びやすさを重視したゲーム設計 とくに移動はめっちゃ快適
ざっと30時間ほどプレイした感想で第一に伝えたいのは「とても遊びやすい!」ということ。
1日のサイクル例は、「起床→掲示板チェック→畑の世話→キャラへの挨拶→冒険→就寝」という感じ。やる事が多く、1日があっという間に過ぎ去っていくのは「あるある」だ。
そんななかで「移動が快適」なのは大きな魅力。マップの広さに対する移動速度はちょうどよく、各所にファストトラベルも用意されている。別の里へ飛ぶ際のロード時間も、ほとんど気にならない早さでとても遊びやすい。
あとで詳しく語るが、「里山づくり」における俯瞰視点への切り替えや、冒険のテンポの良さなど「遊びやすさ」へのこだわりは随所に見られる。そのため疲れにくく、楽しいことに集中できるのは本作が好評である大きな要因だろう。
●魅力その2:夢中になる里山づくり 「どけ、そこは俺がやるっ!」
里ごとに指定された開拓エリアの範囲を自由にカスタマイズできる「里山づくり」。住人の住む家を増やしたり、商店を建てて道を舗装して商売っけのある里にしたり、一面「畑づくし」なんてことも可能。自由ってスバラシイ。
上空から見下ろす「俯瞰視点」への切り替えも可能で、これが感動的に使いやすい! PCやSwitch 2版ならマウス操作で直感的に動かすこともできる。俯瞰視点モード中は時間も停止するので、ゆっくり考えられてありがたい限り。夢中になって「こっちには木を植えて、こっちは畑にして…」と作りこんでいると、いつまでたってもストーリーが進まないというジレンマも。
モブ住人にはそれぞれ役割を指定できる。農業、林業、鉱業、お店など、自動でやってほしいことをAIにお任せできるのだ(農業に指定すると種まきから水やり、収穫、出荷までやってくれる)。「これは便利!」という反面、農業に関しては少しだけ困った場面も(詳しくは後述)。
物語を進めると手に入る夏の神器(炎の剣)を実った作物へ使うと、作物を灰にする(収穫できない)代わりにレベルアップした種を回収できる場合がある。そうすると次から作る作物がより高値で売れるほか、「野菜コンテスト」などに出品する際も有利に。
ある日、そんな品種改良をしようと収穫時を待っていた作物をNPCが勝手に収穫してしまう事件が発生。場合によっては「畑仕事は自分がやる!」と決めてNPCをほかの仕事に割り振っておいた方が、ストレスなく進められるかもしれない。
とは言え、物語が進めば作物のレベルアップをしてくれるNPCも登場するので、一概に邪魔者扱いはかわいそう。管理する里が増えると手も足りなくなるため、適切に使い分けるといい。
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