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技術の進歩が生む新領域「メタバース」への潮流

第45回NEDOピッチ「デジタルコンテンツ ver.」レポート

特集
JOIC:オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会

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リアルタイム映像配信システムが光とダンスのパフォーマンスに臨場感を加える
mplusplus株式会社

 mplusplus株式会社はダンスを用いたイベントでの演出に、自社開発した発光デバイスを組み合わせた独自のパフォーマンスを提供している。クリエイティブカンパニーの多くは演出だけ、もしくはデバイスだけの提供となっているが、その両方を自社で開発しているところが強みとなっている。

mplusplus株式会社
代表取締役社長 藤本実氏

 これまではLEDを用いたパフォーマンスを中心にサービスを展開していたが、それらはSDカードに保存した映像データを音楽に合わせて再生するだけで、現場で臨機応変にコンテンツを変えていくことはできなかった。しかし、コロナ禍でオンライン配信イベントが増加した結果、SNSコメントやリアクション映像をリアルタイムで演出に加えていくことによって臨場感を増していく必要性が出てきた。

 そこで今回、リアルタイムでLEDプロダクトに表示する映像を制御することのできるシステムを開発した。これまでにも映像データを1対1でリアルタイム送信するプロダクトはあったが、1対100のような複数デバイスに無線で同時配信するシステムは存在していなかった。

 これにより、キーボードでの入力文字や手書きの絵を舞台上のLEDデバイスにリアルタイムで表示したり、VJのように様々なデバイスに様々な映像データをリアルタイムで送ることができるようになった。

 SDカードに映像データを保存していたシステムでは、映像に修正を加えることになった場合、すべてのSDカード上のデータを1つ1つ修正していかなくてはならなかった。デバイスを500台使用する演出では、500枚のSDカードを書き換える必要がある。これには相当の労力と時間がかかってしまう。新しいシステムならマスターデータを書き換えるだけですべてのデバイスに修正したデータを配信することができる。

 さらにしなやかさを増したmplusplus社の生み出す光とダンスのパフォーマンスが、世界中で驚きと感動を産み出すことを期待する。

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