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技術の進歩が生む新領域「メタバース」への潮流

第45回NEDOピッチ「デジタルコンテンツ ver.」レポート

特集
JOIC:オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会

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マジシャンが生んだ賑わい空間「めちゃバース」で3000人が大集合!
株式会社ハシラス

 株式会社ハシラスは元マジシャンという異色の経歴を持つ安藤氏が代表取締役社長を務めるだけでなく、創業メンバー経営陣がすべて元マジシャンでXR制作チームに属していたという世界でも類を見ないスタートアップだ。そのハシラスが開発を進めているのが「めちゃ簡単でめちゃたくさん入れる」メタバースである「めちゃバース」。

株式会社ハシラス
代表取締役社長 安藤 晃弘氏

 バーチャル空間にユーザーを呼び、そこでプレゼンテーションやコミュニケーションを行うサービスは既にいくつもある。しかしそれらの多くでは1インスタンス(VR空間)当たりの収容可能人数が限られており、参加者が多くなるといくつかのインスタンス(VR空間)に分散して利用しなくてはならない。異なるインスタンスに配置された参加者間ではコミュニケーションもできず、別のインスタンスで何が起こっているのかを知ることもできなくなってしまう。

 めちゃバースは1インスタンス当たり最大3000名程度まで拡大し、同じ空間を大勢で共有する「にぎわい」を感じられるメタバースとなっている。同時接続数が3000人までであれば良いので、数日にわたるイベントで延べ数十万人の参加者を捌くことも可能という。

 バーチャルイベント会場への参加は非常にシンプルで、会場のURLをクリックするだけで自分のアバターをVR空間に送り込むことができる。実際にNEDOピッチの際も、視聴者が安藤氏の用意しためちゃバースに飛び込んで、その会場内を自由に歩き回ることができた。事前登録などは一切必要としていない。

 ブラウザ経由でアクセスできるオープンなメタバースであるめちゃバースは、めちゃバース空間からインターネット空間へのアクセスも容易だ。めちゃバース内の展示物からリンクを張っておけば、対応する情報を掲載しているWebページに飛ぶこともできる。

 同様に、企業がすでに持っている(クローズドな)メタバースに対してもアクセスができる。

 「このめちゃバースはオープンメタバースの体現をしている。メタバースで大事なのは相互運用性。要は私のメタバースとあなたのメタバースが相互に行き来できるということ。それを達成するのは難しいが、ブラウザベースだからこそめちゃバースに入ってきた後、企業様のブースのメタバースアイコンをクリックするとそのまま連続的にその企業の3D空間に行って担当者様と商談できる。これが実現できた。」(安藤氏)

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