ベストバイのVEZELで車中泊は可能か検証
さて、個人的2021年イチ押しのVEZEL e:HEV。フルフラットにすると荷室が1800mmを超えるというので、「なら車中泊ができるんじゃいか?」という思いがフツフツと。というのも、現行コンパクトSUVで車中泊ができるモデルは意外と少ないから。車中泊ができるなら、よりベストバイなSUVと言えるのでは? と。そこで10月2~3日に開催されたD1グランプリ2021年シリーズの第7戦・第8戦「奥伊吹大会」の出張取材で実際に車中泊体験してみました。
お借りしたのは、VEZELに純正オプションをてんこ盛りにした仕様。カジュアルさを際立たせたフロントグリルをはじめ、実にイイ感じの1台です。まずは都内から岐阜までVEZELで自走することに。
車線監視と車間監視機能をはじめとする安全運転支援「Honda SENSING」により、長距離ドライブは実にラク! 車内に聴こえるロードノイズや風切り音も適度に抑えられているほか、法定速度を超えるような加速をしなければエンジン音も気になるものではありません。高速道路のつなぎ目によるショックも適度に抑えられていますし、運転支援も首都高C1は流石に無理ですが東名高速では安心して任せられます。
関ヶ原ICから会場となる奥伊吹スキー場までは、ひたすら山道。四輪駆動によって力強く登坂していきます。エンジン音を除いて走行性能に関しては不満ナシ。イイナと思ったのは、運転席側Aピラーまでワイパーが届くこと。ここの視界って意外と重要だったりしますからね。
取材後は、夜8時まで営業している温泉施設で入浴。その後、少し運転をして道の駅へ。そこで後席を倒したりするわけですが、荷物を一度、すべて外に出さなければなりません。ここで問題になるのは小学校高学年で学んだ「質量保存の法則」。簡単に言えば「荷室にあった荷物をクルマのどこに置くか」です。外に置くわけにはいきませんからね。
結局、運転席と助手席に詰め込むわけですが、これがテトリス状態。個人的には大きなスーツケースを2個より、小さなケースを4つの方が収納する方が、一見面倒に思えますが、「置けない!」という悲惨な状況は回避できることでしょう。
では寝てみましょう。一般的に車中泊をする際は寝袋を使われるでしょうけれど、不肖は枕はおろか、布団が変わると寝つきが悪くなる人間なので、家から布団を持ち込みました。寝る際、頭はバックドア側になります。というのも、運転席側にすると頭が落っこちるから。
この時、目の前にラゲッジ用のプライバシーシェードが、イイ感じのカーテンになります。まさにベストバイに相応しい装備といえそう。さらに頭をバックドア側にすると、タイヤハウス近くにあるポケットに1リットルペットボトルを置くことができます。寝る前に水を飲む時や、スマホを入れておくのに重宝します。
とはいえ、快適かというと実はそうでもなく。というもの不肖の身長が185cmと大柄で、結局体を曲げて寝ることになったのです。この足を曲げて寝るというのは、思った以上に苦痛だったりするのです。さらにマットレスを敷かなかったこともあり、朝起きたら体は結構バキバキ状態。逆に言えば「平均身長の方で、マットレスを敷けば、快適な車中泊はできる」といえるでしょう。なお、2人並んで寝るのは難しそうです。というのも、よほど寝相が良ければともかく人は寝返りをするから。
あとは遮光をどのようにすればよいか、を考えればいいだけ。純正アクセサリーに遮光カーテン等は用意されておりませんので、サードパーティー製を探すか、自作するしかなさそうです。
最後に折角なので実燃費をご紹介しましょう。高速ではリッター22km程度を記録。いっぽう街ナカでは燃費が少し落ちる傾向があります。片道300km近い高速道路と片道30km近い山道登坂3回とダウンヒル3回、そして都内一般道を走行した結果、リッター18.6kmを記録しました。このサイズとしては燃費がイイ、と言ってもよいのではないでしょうか?
【次回予告】快適な車中泊ができるクルマはあるのか?
今回、車中泊を謳っていないVEZELで、そこそこ快適な車中泊ができました。一方で「車中泊対応を謳うクルマなら、もっと快適な車中泊ができるのか?」という新たな疑問も。ということで、今後不定期で「車中泊体験レビュー」を掲載していきたいと思います。
次回は「より大型のSUVなら快適に寝られるのか?」ということから、マツダ「CX-8」での車中泊体験をご紹介します。
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