あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第155回

コペン GR SPORTに1週間乗ってみてわかった実用性と趣味性

文●矢田部明子 写真●吉野健一 編集●ASCII

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 クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回はダイハツの「コペン」についてレポートしたいと思います。1週間乗ってみてわかった、良かったこと&悪かったことをお伝えします。購入を検討されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

コペン GR SPORTってこんなクルマ

 オープン2シーター(2人乗り)で、660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載しています。トランスミッションは5速マニュアル&CVTの2種類がラインナップ。小さいながらも、スポーツカーならではの走りを楽しめるコペンは幅広い年齢層に人気の車です。

 そんなコペンですが、私が長期間試乗したのは「コペン GR SPORT」というモデルです。GR SPORTって何? という方もいると思うので、簡単に説明をします。

 世界中のモータースポーツに参戦するTOYOTA GAZOO Racingが、極限で培った技術と情熱を惜しみなく注ぐスポーツカーブランドです。市販化されているコペンにさらに手を加えることによって、ワンランク上の上質な走りを実現したのがコペン GR SPORTです。専用外装などがあり、外観&内装もコペン GR SPORTの方がスポーティーな雰囲気に仕上がっています。コペンと乗り味などは違えど、利便性などに関してはほぼ同じです。

ダイハツ コペン GR SPORT(CVT)
主なスペック
サイズ 全長3395×全幅1475×全高1,280mm
ホイールベース 2230mm
車重 870
エンジン 660cc 水冷直列3気筒ターボ
最高出力 64PS(47kW)/6400rpm
最大トルク 92N・m(9.4kgf・m)/3200rpm
価格(税込) 238万2200万円~

コペンの維持費&ランニングコスト

 軽自動車なので、自動車税は1万800円と普通車に比べて価格を抑えることができます(ちなみに、2000ccの普通車だと3万9500円)。重量税&初期登録の費用も安く、さらに高速料金も安いです。あとは、メンテナンス料も少なく済むのもうれしいポイント。たとえば、オイル交換の際にS660の必要オイル量は3Lほどですが、愛車のランドクルーザー76は10Lくらい必要です。小さいから少量で済むというのはお財布に優しいですよね。燃費は、実際に乗ってみてリッター17~19kmと非常に良好でした(MTの場合)。

 スポーツカーとしても、乗用車としてもお金がかからないというのは良いですね!

コペンの走行性能

 スポーツカーらしい軽快な走りが魅力で、とても楽しかったです。加速がスムーズ&ハンドルを切ると素直に反応して自分の思うように動いてくれるので、運転がしやすいと感じました。高速道路では、タイヤが路面をしっかり掴んで膨らまずに曲がるので、安心して運転ができます。ブレーキを踏んだときの「ガクンッ」という衝撃もなく滑らかに心地よく止まってくれます。路面からの突き上げ感も気にならず、全体的に「しっとりとしなやか」な乗り味だなと。

 快適に乗れるスポーツカーが欲しい! という方にはピッタリのクルマです。

キャラクターの違いを楽しめる

 「Robe」「Cero」「XPLAY」「GR SPORT」という4つのタイプからお気に入りのデザインのコペンを選ぶことができます。

 吊り目のヘッドランプとイルミネーションランプなど、スポーツカーらしい印象の「Robe」。丸型ヘッドランプと丸いフォルムが、レトロな印象を与える「Cero」。前後のフェンダーと一体となった頑強な構造体がボディーをつかみ上げるように配置され、力強いSUVテイストの「XPLAY」。走りに卓越し、スパルタンでスポーティーなデザインの「GR SPORT」と、グレードによってテイストがかなり違うので選ぶのが楽しそうです。

「Robe」

Cero S

「XPLAY」

 また、外装のパーツを好きなパーツに交換できる「ドレスフォーメーション」も魅力的。部分的にパーツを変えて、ツートンカラーのデザインや他のタイプのパーツを使用してアレンジすることが可能になっています。

コペンはオープンカーならではの楽しさが味わえる

 オープンにして走ると、風がとても気持ちいい(夏は日差しが暑いですが……)!便利だなと感じたのは、オープン~クローズが電動&所要時間が1分くらいなことです。

 ルーフロックを解除して、開閉ボタンを押すだけなので操作も簡単。オープンにしても運転席&助手席の窓ガラスを閉めると、時速80kmくらいまでは車内に風を巻き込まないので、髪の毛がぐちゃぐちゃに乱れることがありません(女子の皆様、ご安心を!)。ちなみに、雨の日は時速80kmくらいで走ると雨が車内に入ってきません。

運転席と助手席の距離が絶妙です。近すぎず離れすぎず……、2人だけの空間を満喫できる車内になっています

意外と積めるコペンの収納

 荷物をあまり積むことが出来ないのでは?と思っていたのですが、意外と積めました。コストコで、柔軟剤&キッチンペーパー&玉ねぎ1kgを購入したのですが余裕でした。見た目に反して収納はかなりありますよ!

トランク

 158cmの私が入ると、足を伸ばして余裕で座れます。

ルーフクローズ時は、ゴルフバッグ1個&旅行鞄などが入ります。オープン時でも、ハンドバッグなどが入ります。トランクフードはイージークローザー機能により、軽く押さえると自動で開閉するのも便利です

運転席の後ろに荷物を収納する

158cmの私だからこそできるワザかもしれませんが、座席を前に出すので写真のように座席の間にスペースができます。A4のファイル&カメラの三脚も入ります

助手席に誰も座らない時にオススメな方法

 助手席を手前までスライドさせます。そうすると、助手席の後ろにスペースが空くので、ここに長い荷物などを積めます。

コペンの小ささゆえの、利点&欠点

 利点としては、ボディーサイズが小さいのでスーパーの駐車場や細い道はスイスイ行けます。欠点としては、車内が狭いので大柄の方は窮屈と感じるでしょう。ほかには、車高が低いので駐車券をとる時に、なかなか届かないということも(マクドナルドのドライブスルーは車から降りて受け取りました)。

 また、アイポイントが低いので遠くまで見えづらいです。夜間に高速道路を走っているとき、大きなトラックが私に気づかず車線変更してこようとしました。この手のクルマはこういうことが多いですが、夜間はルームミラーの位置と、後続車のライトの位置が同じくらいの高さにあるので、ライトの光で前が見えづらいという現象もおこりました。夜間の運転は怖いので、早く起きて午前中に用事は済ます! これに限ります。

 コペンに乗りたいという人は、利便性や乗りにくさは気にしないという方が多いでしょう。実用車ではなく趣味車なので、もし何も知らずに購入しようとしていたなら、この記事を参考にしてくださるとうれしいです。

 今回は「コペン」の長期レビューをしましたが、この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください!

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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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