マツダ純正の車中泊キットを試す
マツダから用意されている車中泊用アイテム「ベッド・クッション(2枚8万1400円、1枚4万700円)」を早速つかってみることにしましょう。手提げ袋を開けると、六つ折りのクッションが出てきます。クッションは連結されているのですが、そのうち5つには底面に板がついており、これを体と足側へ、何もついていないものを頭側に使うようです。ちなみに頭は助手席側になるとのこと。マットレスを敷くのも簡単で、片付けも簡単。ちなみに枕は付属しませんので自分のお気に入りの枕や好きなキャラの抱き枕を用意しましょう。
さっそくゴロリ。ちょっと狭いかもですが、大人2名が快適に車中泊できそう。なにより背中が痛くないのは美質ですし、天井も高いので寝起きで頭をゴツンとすることもなさそう。素晴らしいのは3列目シートにUSBレセプタクルが用意されているところ。これを使えば寝ながらスマホ充電も可能といえば可能(バッテリーが上がっても責任は持ちません)。
あとはサンシェード(9900円)、ウインドシェード(サイド・リア、4万4000円)などを加えれば、プライバシーの面でもバッチリ。これらはカメラ機材のレフ板と同じ要領で、パッと開き、吸盤やバネの力で取り付けていくだけ。ウインドシェードには網戸もついているのですが、網戸を使う際の取り付け方にはちょっとコツがいりそうです。
問題は荷物をどこに置くか、ということ。というのも2列目まで倒した場合、2列目足元スペースもしくは運転席・助手席に置く必要があります。とはいえ、着替えなどはそれほど大きな荷物にならないでしょうから、問題は少ないかもしれません。
ちなみに、キャンパルジャパン社製のサイドターフ(2万5300円)も用意されているので、テント設営の労力が少なく快適なキャンピングが楽しめそう。となると気になるのは、その道中が楽しめるのか、つまり運転フィールはどうなの? ということです。そこでちょっと街乗りをしてみました。
CX-8はパワフルなエンジンで
走行性能も安定感バッチリ
大型ボディーな上に自然吸気エンジンということもあり、モッサリしているのかなと思いきや……これがなかなかにパワフルで驚き。交差点でモッサリ……どころか、十分に車列をリード。ボディーが大柄ですので、かっ飛ばすクルマではないのですが、これは踏むと楽しいかも、とも。
そう思わせるもう一つの要因が、ドライビングポジションのよさ。ロードスターをはじめとして、マツダが相当こだわっている部分で、座ってまっすぐ脚を伸ばせば、右足にアクセルペダル、左足がフットレストがある。ハンドルは体の中心にある。当たり前のようですが、これが意外と当たり前ではないのです。
乗り味は、一言で言えば重戦車。どっしりとして、安心感が強い印象。TOYO TIRES製タイヤもロードノイズが少なく、それでいて細かな振動をしっかりと吸収するのはもちろん、サスもイイので、乗り心地はすこぶる上質。なるほど公用車に選ばれるだけはあると感心。
大きな車体のクルマは「車線幅から外れていないか?」といった面で、街乗りに不安に感じることが多いのですが、車幅が1.8メートルなので、そのような心配は薄いのも好印象。視界の広さも手伝って、誰でもすんなり乗れるクルマに仕上げられています。
イマドキのハイブリッド車ではないですし、内装が絢爛豪華といったものではなく、パッと見は地味なのですが、いやいやコレはイイモノ感にあふれていて。きっとイヤーモデル制を採ることで、円熟されたことに依るものなのでしょう。
車中泊目的で取材したCX-8ですが、色々と触れてみたらクルマとして大変魅力的。取材に立ち会った担当編集のスピーディー末岡とともに「これ、コスパよくないですか?」と感心しきり。独身の筆者的に3列目シートのクルマにあまり興味はなかったのですが、普段は3列目を倒しておけば、2列目を倒したBセグメントSUVよりも大きな荷室スペースを得ながら後席はゆったり座れるところに大いに魅力を感じた次第。それでいながら、他社BセグSUVの上位グレードと値段が変わらないどころか、車中泊ができる! CX-8、実は掘り出し物かもしれません。
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