新型「レヴォーグ」はスバルの最新技術が詰まった
ステーションワゴン
スバルのステーションワゴンであるレヴォーグ。その第2世代の発売も近づく8月上旬(予約は8月20日から、販売日は10月15日に発表)。メディア向けの「SUBARU 新型LEVORGプロトタイプ試乗会(次世代Eye Sight体感編)」に参加することができた。今回は、そこで知れた次世代レヴォーグの内容と試乗の様子をレポートしたい。
スバルのレヴォーグは2014年より発売開始となった日本市場向けのステーションワゴン専用モデルだ。わざわざ“日本市場向け”というのは、それ以前のスバルの看板モデルであったレガシィツーリングワゴンが北米向けに大型化したため、古くからのファンの受け皿として誕生したのがレヴォーグだったからだ。
ちなみに、現在のスバルのビジネスの主戦場はアメリカ。レヴォーグは欧州でも発売されたが、思うように売れず、その売り先は日本市場が中心となっている。つまり、「レヴォーグはスバルとしてビジネス的には傍流。今となっては、それほど重要ではないのでは」と筆者は考えていたのだ。
ところが、第2世代となる新型レヴォーグの内容を聞いてみると、それがまったくの勘違いであることに気づいた。新型レヴォーグには、スバルの最新技術が惜しむことなく投入されており、ボディーからパワートレイン、EyeSightなど、なにからなにまで新しくなっていた。説明するエンジニアからは「レヴォーグはスバルの技術的なフラッグシップである」というプライドがひしひしと感じられたのだ。
スバル初・国内初採用の技術を満載
新型「レヴォーグ」は、とにかくスバル初や国内初採用という技術が非常に多い。レヴォーグ初採用となるスバルグローバルプラットフォーム(SGP)には、国内初となるフルインナーフレーム構造を採用。ホワイトボディーの作り方を変えたもので、最初に骨格を作り、後で外板パネルを接合する。構造用接着剤の使用拡大と樹脂リンフォース(ボディー内に樹脂を充填する)を合わせることで、ボディーのねじり剛性は先代より44%もアップしている。
パワートレインでいえば、エンジンには新規開発した1.8リッター水平対向ターボ・エンジンを採用。クランクシャフトのカウンターウェイト部を薄くするなどして、エンジン全体がコンパクト化している。トランスミッションのリニアトロニックも中身の8割方が新しくなった。最高出力は177馬力(先代1.6リッター・エンジンに対して+7馬力)、最大トルク300Nm(先代+50Nm)とパワーアップしつつ、燃費性能も向上させている。WLTCモード燃費は最高16.6km/L、JC08モードでは16.6km/L。先代のJC08モードで16.0㎞/Lよりも0.6km/Lほど高まっている。
また、パワーステアリングにはスバル初となる2ピニオン式を採用。ブレーキブースターはすべて電動とし、ダンパーも電子制御式になった。これにより、走行モードの変化はエンジンやステアリングだけでなく、足回りも同時に変えることが可能となった。
インテリアに目を移すと、メーターにフルデジタルの12.3インチ液晶メーターをスバル初採用。ここにマップを表示することもできる。センターコンソールの大型モニターには、縦型にApple CarPlayを表示する。これはスバル初ではなく、ほぼ世界初のはずだ。
EyeSightはVer.3からさらに新世代へ進化!
レーダーとソナーが追加され安全機能も大幅向上
EyeSightは機能というよりも、カメラそのものが新世代になって性能をアップ。さらにスリムになって、室内側へのでっぱりが小さくなった。また、車両の左右前後の4ヵ所にレーダー、真後ろにソナーを追加。充実したセンサーは大幅な機能アップを実現させるためのものだ。安全機能としては、交差点での左右から来る自転車や右折時の直進対向車、右折時先の歩行者などにも自動ブレーキを作動させる機能を追加。カメラでは見えない前側方から近づく車両もレーダーで検知し、出会いがしらの衝突の被害を軽減する自動ブレーキも備わった。さらにブレーキだけでは衝突回避が難しいときは、操舵を加える緊急時プリクラッシュステアリングも追加されている。これらの機能はすべてスバル初となる。
さらに驚くのは高速道路限定ではあるが、運転支援機能が進化し、ハンズオフ機能が追加されたことだ。この進化した運転支援機能をスバルは「EyeSight X」と呼ぶ。システムはステレオカメラとレーダーというセンサー類だけでなく、3D高精度地図ユニットとドライバーモニタリングシステムを連携させる。作動条件は時速50㎞以下の渋滞時限定機能だが、国産車としては日産スカイラインに次ぐ、ハンズオフ機能の実用化だ。
また、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)走行時にウインカー操作によって自動でのレーンチェンジを行なう機能や、ドライバーに異常を検知したときには自動で車線内にて減速・停車させる機能も備わった。
実用性という点では、荷室の容量を先代よりも39リットル拡大した561リットルに。床下などのサブトランク容量も29リットル拡大した69リットルに。リヤハッチの開口部も大きくなって、使いやすくなっているのだ。
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