マツダ3をベースにクロスオーバー化
実用度をアップ
マツダの最新モデルといえば、昨年の10月から発売となった「CX-30」だ。これは、5月に発売された新型マツダ3をクロスオーバー化したモデルと言える。実際の開発は、マツダ3のファストバック(ハッチバック)とセダン、そしてクロスオーバーのCX-30は、ほぼ平行して進められていたという。
ここでポイントとなるのは、現在のマツダのラインナップの中で、マツダ3とCX-30は、もっとも進化したデザイン・コンセプトとパワートレインを採用していることだ。マツダは2012年に登場した初代「CX-5」以降のモデルを、通称で「第6世代モデル」と呼んでいた。しかし、マツダ3とCX-30は、その第6世代からさらに進化させた、より洗練された魂動(こどう)デザインを身にまとい、新世代エンジンとなるスカイアクティブ-Xを採用している。その進化の方向は、従来モデルの延長でもあるが、最先端まで歩んでいるモデルがマツダ3とCX-30と言っていいだろう。
「引き算の美学」から生まれたデザイン
CX-30のデザイン・コンセプトは、より進んだ魂動デザインだ。魂動デザインとは、文字通りに魂が揺さぶられるような躍動的な動きあるデザインであった。しかし、CX-30はそれをさらに進めた「日本の美意識を礎としたエレガンス」だという。ゴテゴテと飾り付けるのではなく、引き算の美学をもって余計なものをそぎ落とし、その先にある美しさを目指す。その象徴と言えるのが、CX-30のボディー側面のデザインだ。いわゆるプレスラインが存在せず、ボディー表面の微妙なうねりによって表情が作られている。
また、CX-30はクーペのような流麗なルーフラインを備えつつも、SUVの力強さも併せ持つ。これは伸びやかなフロント部分とクルマ全体から発せられる塊感によって与えられる印象だ。
インテリア・デザインにも引き算の美学が感じられる。非常にシンプルなのだ。しかし、チープさはなく、シートをはじめインパネなど、それぞれのアイテムの質感が高い。CX-30の車両価格は200万円台が中心とはいえ、上級モデルは300万円台後半にもなる。安いクルマではないが、その価格以上のクオリティーを得られる。この内外装のデザインの良さは、CX-30の間違いなく大きな魅力となる。
ちなみに、CX-30はサイズが絶妙に良い。全長4395×全幅1795×全高1540mm。CX-3とCX-5の中間になるが、全幅1800×全高1550㎜という日本の機械式立体駐車場に多いサイズ規定よりも、わずかに小さくなっているのだ。押し出し感は強いものの、意外にサイズは大きすぎず、街中の取り回しに優れている。
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