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石川温のPCスマホニュース解説 第43回

プラン移行は現在の契約終了後から:

「携帯違約金1000円」の大きな穴

2019年06月24日 09時00分更新

文● 石川温

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●楽天がすぐ有利になるわけではない

 実は、法改正の施行日に、すべてのユーザーの2年縛りがなくなり、解除料が1000円になるというわけではないのだ。ユーザーは現在契約している2年契約が終わってから、ようやく解除料1000円のプランに移行するようになる。

 つまり、10月になったらからといって、すぐにユーザーが解除料1000円を支払って、楽天に移行できるというわけではないのだ。

 楽天関係者は「我々は施行日から解除料が改定されるよう期待していた。しかし、それが叶わないとなると、いままでとあまり変わらないのではないか」と不満を口にした。

 総務省案では「施行日以後の更新(自動更新含む)、条件変更についても、施行日前の条件によることを許容」とある。キャリアは解除料1000円のプランを提供する一方、従来と同じ2年縛りのプランを提供することも不可能ではないのだ。

 ただ、いつでもやめられるプランと、拘束期間のあるプランでは月に170円しか値段の差をつけられないため、2年縛りが明けたあとは、多くの人がいつでもやめられるプランに切り替える可能性がある。しかし、一方で「そんなことも面倒臭い。そのままでいい」という人も一定数いることだろう。

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