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最新パーツ性能チェック 第252回

CPU占有率を下げてゲームプレイも配信もPC1台でこなす

GeForce RTX&新NVENC、OBSで高画質ゲーム配信できるって本当?

2019年03月14日 13時45分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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低めのビットレートではTuringに軍配が上がる

 最後にRTX 2060とGTX 1080で、新しいNVENC(心理視覚チューニング)を使用した時に画質に差ができるのかどうかを見て画質比較は終わりにしたい。差がわかりやすかったForza Horizon 4を使い、8Mbpsと40Mbpsの場合を比較する。

RTX 2080(左)とGTX 1080(右)における新しいNVENC(心理視覚チューニング)で録画した時の画質比較。CBR 8Mbpsで録画。

RTX 2080(左)とGTX 1080(右)における新しいNVENC(心理視覚チューニング)で録画した時の画質比較。VBR 40Mbpsで録画。

 まず顕著な違いが見られたのが8Mbpsでの録画だ。コース上に落ちる建物の影のように、超高速で動くコントラストの強い物体の輪郭はRTX 2060でもGTX 1080でも漏れなくブロックノイズが出る。しかし、ブロックノイズの大きさを観察すると、GTX 1080のほうが大きめのブロックになることが多いのだ。さらに、ナンバープレートの数字や各種メーター類のディテールなども、GTX 1080のほうがRTX 2060よりも崩れて見える。

 ビットレートを40Mbpsまで上げると違いはほとんどわからなくなるが、それでもメーターや地図の輪郭などに微妙なクオリティーの差が出る。こちらもRTX 2060のほうが上だが、ここまで上げるとTuringもPascalもあまり違いは出ない。ライブ配信に使うような8Mbps程度のビットレートで差がつくようだ。

Forza Horizon 4でのスタッターは「GPU占有率」が原因

 さて、Far Cry New Dawnではうまく機能していたNVENCだが、Forza Horizon 4ではNVENCを使うとスタッターが出てしまった。これではx264のほうがまだ良いではないか……? ジサトラKTU #97放送時点ではドライバーやOBSの熟成が原因と考えていたが、これは筆者の考え違いだった。結論から言うと、GPU負荷が高すぎてエンコード処理の足を引っ張っていたことにある。

 GPU負荷を下げるには画質を下げるのも手だが、フレームレートを制限してしまったほうが劇的に下がる。これは画質を下げて負荷が低くなったぶん、余計にフレームレートを出そうとする場合もあるからだ。

 制限方法としては、ゲーム内のフレームレート制限機能を有効にしたり、V-Syncを有効にする、あるいはEVGA「Precision X1」などの外部ツールで強制的にフレームレートに上限を設けるなどのやり方がある。今回のテストのように安定してリフレッシュレート(60Hz)を大きく上回るフレームレートが出ているなら、V-Sync有効が一番手軽で確実だ。

 フレームレートを制限することでNVENCがエンコードする際にGPUやVRAMのバス負荷が軽減され、エンコード処理がゲームの処理の足を引っ張ることはなくなる。試しにV-Syncを有効にして60fps上限にしたところ、新しいNVENCを使ってもスタッターが抑えられ、よりスムースな録画結果を得られた。

 ざっと試してみたが、NVENCを利用すると10%程度GPU負荷が増えるようだ。つまり、エンコードをしない状態でGPU負荷が90%未満に抑え込めることができれば、GPU負荷の高いゲームでもスタッターの発生、ひいては録画や配信の微妙なコマ落ちを抑制できるようだ。

フレームレート制限をせずにForza Horizon 4だけを動かした状態でのGPU負荷をタスクマネージャーでチェック。時々80%台に落ち込むが、90~100%の間をウロウロしている感じだ。

Forza Horizon 4側でV-Syncを有効にして60fps上限にすると、GPU占有率は60~70%に下がった。今回はリフレッシュレート60Hzの液晶を使っていたのでこうなったが、もし144Hz液晶だとGPU負荷はもっと高くなる。フレームレート上限はGPU性能と相談して決めよう。

60fps上限にした状態で新しいNVENCを利用してForza Horizon 4の画面を録画(8Mbps、Look-aheadなし)すると、見事に占有率は70~80%内で変動するように。おおよそ10%の余裕がスタッターを撲滅してくれるのだ。

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