最新パーツ性能チェック 第252回
CPU占有率を下げてゲームプレイも配信もPC1台でこなす
GeForce RTX&新NVENC、OBSで高画質ゲーム配信できるって本当?
2019年03月14日 13時45分更新
PCゲームのプレイ動画配信は娯楽の一大ジャンルとしてすっかり定着したが、配信者にとって配信画質をいかに上げるかは頭の痛い問題だ。
これまでPCゲーム動画を高画質で配信するには、CPUパワーを利用したエンコードが良いとされてきた。一方で、GPUを使ったエンコードは技術のひとつとして選べるが、画質がいまひとつという理由で避けられがちだった。
しかし、CPUを使ってエンコードすると本来PCゲームで使うはずのパワーまで食われてしまうため、配信用PCをゲームプレイ用PCと別にするのがベストプラクティスとされてきた。
もちろん、高性能なメニーコアCPUを搭載するPCにキャプチャカードなどの装備をキッチリ整えれば、ゲームプレイも配信もPC1台でまかなえる。しかしそれでは、下手をすると20万円近い追加出費が必要になるだろう。
そんな中、NVIDIAがPCゲーム動画配信コミュニティーに新たな一石を投じた。今年初頭のCES 2019における基調講演において、定番配信ツール「Open Broadcaster Software」、すなわち「OBS」を用いた高画質配信とGeForce RTX 20シリーズ(Turing)の関連について触れた。Turingに実装された新しいNVENCを利用することで、1台のPCでも2台体制と同等クオリティーの配信が可能になるという。
2月25日、OBSの最新バージョン“23.0.0”が公開され、GeForce RTXシリーズ及びGTXシリーズ向けの最適化が盛り込まれたことが正式にアナウンスされた。Turingと最新OBSで高画質配信が可能になるという話は果たして本当なのか? 実際どの程度画質が違ってくるのかなどを検証する。

この連載の記事
-
第424回
デジタル
AMDはWQHD向けGPU「Radeon RX 7700 XT/ RX 7800 XT」で優勢を取れるか?【後編】 -
第423回
デジタル
AMDはWQHD向けGPU「Radeon RX 7700 XT/ RX 7800 XT」で優勢を取れるか?【前編】 -
第422回
自作PC
VRAM次第でゲーム性能は変わる?GeForce RTX 4060 Ti 8GB版vs16GB版で対決 -
第421回
自作PC
1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した -
第420回
自作PC
至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた -
第419回
自作PC
DLSS FGが使えて5万円って実際どうなの?GeForce RTX 4060レビュー【後編】 -
第418回
自作PC
Radeon RX 7600とのコスパ対決はいかに?GeForce RTX 4060レビュー【前編】 -
第417回
デジタル
最大転送速度10000MB/秒超え!2段ヒートシンクが目を引くPCIe 5.0対応SSD「Nextorage NE5N」シリーズの実力とは -
第416回
自作PC
GeForce RTX 4060 Ti搭載でカード長約170mm!冷却性能と動作音も小型PC自作向け -
第415回
デジタル
ASRockがRadeon RX 7600搭載ビデオカードを3シリーズで発売!先行してPhantom Gamingモデルの性能をチェック -
第414回
デジタル
予想価格は4万円台半ば?値上がり時代に価格で攻める「Radeon RX 7600」レビュー - この連載の一覧へ