家電アスキーの盛田 諒(34)です、こんにちは。今年2月に赤ちゃんをさずかり、育児連載「男子育休に入る」などをやっています。
パナソニックが30~40代の既婚男女2742人を対象として「夫婦の家事分担」に関する調査を実施し、「共に働き、共に家事する、夫婦のホンネ」として結果を公式サイトで公開しているのをごぞんじでしょうか。サイト名だけでもすでにおそろしいのですが、内容はやはりおそろしかったです。
調査の1つで、家事分担パーセンテージの理想と実態を、妻側・夫側それぞれの立場から示しているのですが、あまりにも乖離が大きくて驚きました。
夫:
実態「夫43%、妻57%」
理想「夫46%、妻53%」
妻:
実態「夫20%、妻80%」
理想「夫34%、妻66%」
女性がきつく言いすぎなのかとも思いましたが、藤田結子さんの著書『ワンオペ育児』(毎日新聞出版)でも、「6歳未満の子供を持つ共働き世帯の場合でも、父親の8割が家事を、7割が育児を日常的にしていない」と指摘されていました。女性のほうが現実をあらわしているようです。
「日々の生活の中でお互いに疲れていてトラブルになったときの状況と内容」についてもすさまじいものがありました。回答はいずれも女性です。
「おたがい働いて同条件のくせに向こうが疲れたばっかりで家事も育児もしない」
「疲れている中、家事を私1人がやっていて、配偶者がソファで寝転がってゲームをやっていると無性にイライラしてしまい、その様子を察知した配偶者がイライラしだすという悪循環」
「分担があってやっていないことを注意したが、それでもやってくれず、あきらめて自分がやったら険悪になった」
「私が休日出勤をしていて、パートナーは休日の時、疲れて帰ってきた時に『夕飯早く作って』など言われた時」
「疲れている時に、配偶者から家事のダメ出しをされたとき、謝る気持ちになれず言い返してしまいケンカになる」
こうした状況からか、パートナーへの評価は、夫→妻が約76点なのに対し、妻→夫は約64点と、10点以上も低い数字になっています。
思うに、実際はやっていないのに家事をやっていると感じている男性は、家事とカウントしている仕事の数が少ないか、あるいは判定がゆるいのではないでしょうか。たとえば「料理」には、「食材の在庫を見る」「献立を考える」「予算に応じた食材を買う」「料理をする」「配膳する」といった工程があるのですが、ざっくり「食えるもん作る」と考えている人もいるのではと感じます。