このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第129回

お手頃価格の新GPU「GeForce GTX 660」は性能もお得なのか?

2012年09月13日 22時01分更新

文● 加藤 勝明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

テスト環境は?

 それでは今回のテスト環境を紹介しよう。基本的に前回GTX660Tiを検証したものと同じだが、ドライバー環境はGTX660に合わせている。

テスト環境
CPU Intel 「Core i7-3770K」(3.5GHz)
マザーボード ASUSTeK P8Z77-V PRO」(Intel Z77 Express)
メモリー DDR3-1600 4GB×2
SSD Intel「SSD 330」(120GB)
電源ユニット 玄人志向「KRPW-G630W/90+」(630W/80PLUS GOLD)
OS Windows7 Home Professional SP1(64ビット)
グラフィックドライバー ForceWare 306.02
Catalyst 12.8

 また、比較用として次のカードも用意した。Radeon陣営の対抗馬は、補助電源の仕様が6ピン×1になっているHD7850を選択。いくつかの製品は調達の都合上オーバークロック版しか準備できなかったが、GTX660もオーバークロック版なのでその点はご容赦いただきたい。

比較対象
ビデオカード GIGABYTE「GV-N66TOC-2GD」(GeForce GTX 660 Ti)
ZOTAC「ZT-50312-10M」(GeForce GTX 560 Ti)
EVGA「01G-P3-1360」(GeForce GTX 460)
ASUSTeK「HD7850-DC2T-2GD5」(Radeon HD 7850)

GeForce GTX 660 Ti搭載のGIGABYTE「GV-N66TOC-2GD」

GeForce GTX 560 Ti搭載のZOTAC「ZT-50312-10M」

GeForce GTX 460搭載のEVGA「01G-P3-1360」

Radeon HD 7850搭載のASUSTeK「HD7850-DC2T-2GD5」

GTX660Tiと560Tiの間に着地……狙い通り?

 最初のテストは定番「3DMark11」だ。負荷の違うPerformanceとExtremeモードの2通りでテストをしている。特別な設定はない。

3DMark 11(単位:score) better→

 スコアーから単純に計算すると、GTX660Tiから2割程度の性能ダウンにとどまっている。SP数が3割近い減少なので、ほぼ順当な性能といえるだろう。GTX560Tiとは4~5割増し。両者の中間というよりは、ややGTX660Ti寄りのほどよい位置に着地している。
 さらに2年前のGTX460と比較すると約2倍。GTX560Tiからの買い替えには微妙な性能だが、GTX460からの更新を考えるなら非常によい効果が期待できそうだ。
 一方HD7850との対決は、1~2割程度だがGTX660の勝利。Kepler&Southern Islandの戦いは、このステージでもGeForce陣営が上回ることになった(後発製品なのでむしろ当然の結果だが)。

 続いて「Unigine Heaven 3.0」も見てみよう。テッセレーション「Extreme」、異方性フィルタリングおよびアンチエイリアスは最大に設定している。

Unigine Heaven 3.0(単位:fps) better→

 SP数が削られているためか重くなる時のフレームレートの落ち込みはGTX660Ti以上だが、トップスピードはそれなりに出る。3DMark11と同傾向といっていいだろう。HD7850はトップスピードが出ない点はGTX660よりやや劣るが、最低フレームレートはそれなりに優秀だった。シェーダー数は両者ほぼ互角なのでこのあたりはシェーダーの特性と考えてよさそうだ。

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中