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最新パーツ性能チェック ― 第133回

「GTX 650 Ti」はRadeonが得意とする価格帯にどう切り込むか?

2012年10月09日 22時01分更新

文● 加藤 勝明

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 2012年10月9日、NVIDIAは低価格GPUの新モデル「GeForce GTX 650 Ti」(以下、GTX650Ti)をリリースした。8月中旬の「GeForce GTX 660 Ti」(以下、GTX660Ti)登場以降、ほぼ“月刊GeForce”ともいうべきペースで新GPUを投入してきたが、今回のアップデートでハイエンド(GTX680)からエントリー(GT640)まですべてKepler世代のものに更新されたことになる。

「GeForce GTX650 Ti」搭載ビデオカードのNVIDIAリファレンスモデル

 今回登場したGTX650Tiは、リファレンス版の想定価格が1万4980円(149ドル)と、非常に手の出しやすい値段が魅力。そこで今回は、前回ドライバーの不備でレビューできなかったGTX650も合わせて、GeForceの最新ミドルロークラスの実力をレビューしてみたい。

SP数はGTX650の2倍

 早速GTX650TiとGTX650のスペックから確認していこう。GTX660まではメモリークロックが6008MHz相当で固定だったが、GTX650Ti/GTX650はそれなりに遅くなっていること、さらにGPU Boost非対応であることにまず注目したい。

ビデオカードの比較表
  GTX660Ti GTX660 GTX650Ti GTX650 GTX560Ti GTX560 GTX550Ti
ストリーミング
プロセッサ数
1344基 960基 768基 384基 384基 336基 192基
コアクロック 915MHz 980MHz 925MHz 1058MHz 822MHz 810~950MHz 900MHz
ブーストクロック 980MHz 1033MHz - - - - -
メモリ転送レート(相当) 6008MHz 6008MHz 5400MHz 5000MHz 4000MHz 4004~4488MHz 4104MHz
メモリタイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2048MB 2048MB 1024MB 1024MB 1024MB 1024MB 1024MB
メモリバス幅 192bit 192bit 128bit 128bit 256bit 256bit 192bit
TDP 165W 127W 110W 64W 170W 150W 116W
外部電源 6ピン 6ピン 6ピン 6ピン 6ピン×2 6ピン×2 6ピン

 描画性能を大きく左右するSP(CUDAコア)数はGTX650Tiの768基に対しGTX650は384基とちょうど半分になっている。だがGTX660とGTX650Tiの差はわずか192基(SMX1つ分)。ここだけを見ればGTX650TiはGTX660にかなり近い性能になりそうだが、GTX650Tiは1基あたり64bit幅のメモリーコントローラーが1基減らされ、128bit幅に制限されている。SP数よりもメモリーバス幅の制限で性能を絞っている感じだ。

GeForce GTX 650 Tiのスペック

 さらに、コアクロックはGTX650より低い925MHzが標準仕様になっているが、GTX650Tiも各メーカーからOC版が提供されるため、この点のハンデは気にすることはなさそうだ。

テスト環境

 今回検証に使用したGTX650Ti搭載カードは、MSI製のオーバークロック版「N650GTX-Ti Cyclone II PE OC」、GTX650は「N650GTX TransThermal PE OC」だ。

今回入手した「N650GTX-Ti Cyclone II PE OC」。攻撃力がやたら高そうな独特の形状のクーラーが印象的だ。想定売価は1万7800円GTX650Tiより下のGPUはSLIに対応しない。そのため基板上部のSLIブリッジコネクター自体が削られている
GTX650Ti/GTX650ではコストダウンのためか、上位モデルには存在したDisplayPortがない。他社製品ではDVI×2、HDMI×1、D-Sub15ピン×1の構成もみられたが、MSIはDVIとHDMIだけを採用しているようだPCI Expressの補助電源は6ピン×1。TDPは110Wなのでコネクター形状は妥当なところだ
「GPU-Z」による情報をチェック(左から順にGTX660/GTX650Ti/GTX650)。GTX650Tiより下はGPU Boostがないため右下欄が空になっていることと、メモリー帯域とクロックがGTX660より低く設定されていることがわかる
テスト環境
CPU Intel「Core i7-3770K」(3.5GHz)
マザーボード ASUSTeK P8Z77-V PRO」(Intel Z77 Express)
メモリー DDR3-1600 4GB×2
ストレージ Intel SSD330 120GB
電源ユニット 玄人志向「KRPW-G630W/90+」(630W、80PLUS GOLD)
OS Windows 7 Ultimate SP1(64bit)
グラフィックドライバー ForceWare 306.23
ForceWare 306.38(GTX650Tiのみ)
Catalyst 12.8

新旧ライバル含め9製品で対決

 今回比較のために用意したビデオカードは全部で9枚。1~2万円で購入できる現行モデルに加え、2年前の定番であるGTX460も追加している。GPUの型番の後に「(OC)」と付いているのは、それがOC版であることを示している。今回も機材調達の関係から、OC/リファレンス版混在となった点はご容赦頂きたい。

用意したビデオカード
GeForce GTX 650 Ti(OC) MSI「N650GTX-Ti Cyclone II PE OC」
GeForce GTX 650(OC) MSI「N650GTX TransThermal PE OC」
GeForce GTX 660(OC) MSI「N660GTX Twin Frozr III OC」
GeForce GTX 560 Ti ZOTAC「ZT-50312-10M」
GeForce GTX 550 Ti Palit「NE5X55T0HD09-1061F」
GeForce GTX 460 EVGA「768-P3-1360-KR」
Radeon HD 7850(OC) ASUSTeK「HD7850-DC2-2GD5」
Radeon HD 7770(OC) ASUSTeK「HD7770-DC-1GD5」
Radeon HD 7750(OC) ASUSTeK「HD7750-1GD5」
GeForce GTX 660搭載のMSI「N660GTX Twin Frozr III OC」GeForce GTX 650搭載のMSI「N650GTX TransThermal PE OC」GeForce GTX 560 Ti搭載のZOTAC「ZT-50312-10M」
GeForce GTX 550 Ti搭載のPalit「NE5X55T0HD09-1061F」GeForce GTX 460搭載のEVGA「01G-P3-1360」Radeon HD 7850搭載のASUSTeK「HD7850-DC2T-2GD5」

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