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マイクロソフト・トゥディ 第5回

疾走するマイクロソフト—過去最大の新製品ラッシュ

2012年07月12日 13時00分更新

文● 大河原克行

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「過去最大の製品リリースイヤー」

 既報の通り、「Windows 8」の一般向け発売が10月末になることが明らかになった。

 マイクロソフトが、カナダ・トロントで開催したパートナー向けイベント「Worldwide Partner Conference」において明らかにしたもので、8月第1週には、製品版と同じRTM(Release to Manufacturing)が完成。ユーザー企業向けの出荷が開始される。

「Windows 8」

 マイクロソフトによると、日本を含む世界231市場において、109ヵ国語のWindows 8およびWindows RTが10月末には発売されることになるという。また、マイクロソフトブランドのタブレットPC「Surface」については、このWindows 8の発売にあわせてARM版のWindows RTを搭載した製品(Windows RTモデル)を出荷。それから90日を経て、インテルCPU搭載版(Windows 8 Proモデル)が発売される。

「Surface」

 Windows 8の発売日に関しては、年内とされていたものの、その時期についてはいろいろと憶測が飛び交っていた。

 ただ、マイクロソフト社内では、絶対にこの週にWindows 8の発売はないと確信されていたタイミングがあった。

 それが11月上旬であった。

 マイクロソフトでは、Xbox 360向けのビッグタイトルである「Halo 4」(ヘイロー 4)を、米国では11月6日に、日本では11月8日に発売すると発表している。

「Halo 4」

 Haloは、シリーズ累計で4000万本を出荷しているマイクロソフトの大ヒットゲームで、全米の販売店で発売イベントが行なわれるなど、大きな盛り上がりをみせる。このタイミングにWindows 8の発売を重ねるということはマーケティング上からも考えられなかったからだ。

 その点では、Windows 8の10月末までという発売日設定は、Halo 4発売前の絶妙なタイミングだといえる。

 8月第1週にRTMが予定されているWindows Server 2012が、9月には正式版が発売されるのに続き、10月末にWindows 8が発売。11月上旬にはHalo 4が発売され、それ以降に次期Officeが発売されるというように、忙しい1年となりそうだ。

 マイクロソフトがいう、「過去最大の製品リリースイヤー」がいよいよ本格化する。

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