米マイクロソフトは18日(現地時間)、Windows 8を搭載したタブレット型端末「Surface」を発表した。ARMプロセッサー搭載のWindows RTモデルと、第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridge)を搭載するWindows 8 Proモデルがラインナップされる。自らはソフトウェア開発に専念し、それを搭載するハードウェアはパートナー企業に任せるビジネスモデルを続けてきたマイクロソフトにとっては、大きな方向転換となる。
前述のとおり、Surfaceには2種類のハードウェアが用意される。どちらの機種も10.6インチ、アスペクト比16:9のディスプレーを備えたピュアタブレット型で、本体裏面に開閉式のスタンド「Kickstand」を備える。ボディー表面は「VaporMg」と称する、厚さ0.65mmのマグネシウム合金製ケースで構成されている。カバー兼用のキーボードの「Touch Cover」は厚さ3mmと薄く、iPad用の「Smart Cover」のように磁石で本体と脱着できる。5mm厚で従来型のタイプ感を備える「Type Cover」も用意される。
Windows RTを搭載する製品は、CPUにARMプロセッサー(NVIDIA製)を搭載。ディスプレーは「ClearType HD Display」とされている。おそらく解像度は1366×768ドットと思われる。31.5Whのバッテリーを内蔵しながら、重さは676g、厚さは9.3mm。ストレージ容量は32GBと64GBの2タイプが用意される。
Windows 8 Proを搭載するインテルCPU搭載モデルは、フルHD解像度のディスプレーを搭載する。ストレージ容量は64GBまたは128GB。42Whのバッテリーを内蔵して重さ903g、厚さは13.5mmとしている。そのほかに、Windows 8 ProモデルはUSB 3.0とmicroSDXCカードにも対応するほか、ペンも付属する。なお、どちらも製品も公開されたスペック表に「2x2 MIMO」とWiFiアンテナの記述はあるが、3GやLTEなどWAN系通信機能についての言及はない。
価格や発売時期は未公表であるが、Windows RT版はWindows 8のリリースと同時に出荷、Windows 8 Pro版はそれから90日後と発表されている。同社直販サイト「Microsoft Store」にて、米国および同ストアが利用可能な地域で販売される。