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マイクロソフト・トゥディ第41回

「Azure」の勝算—3年目に突入し、いよいよIaaSに切り込む

2013年04月18日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 「これまでの3年間を振り返れば、試行錯誤の連続だったが、日本のお客様が求めるサービスとして、進化させることができた」。

 日本マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏は、2010年2月から商用サービスを開始した「Windows Azure」のこれまでの成果についてそう語る。

日本マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏

 Azureの利用は着実に増加している。

 同社によると、全世界での新規サインアップは1日あたり約1000顧客、現在290万の組織が利用している。また、Windows Azure Active Directory認証リクエスト処理数は2000億回以上に達しているという。「Office 365を含んだ直近90日間での認証リクエスト処理数は650億回。1日あたり7億回の認証を処理している」(加治佐氏)という。

 さらに、コンピュートとストレージのキャパシティの増設ペースは、6〜9ヵ月で倍増しており、「ムーアの法則は、18ヵ月でCPUの集積度を倍増させるが、Azureのデータセンターは、さらにその倍増のペースで増設されている。どれだけ速い展開かが分かるだろう」と、加治佐氏は語る。

 そのほか、プレビュー期間中の仮想マシン作成数は140万個、ストアされているオブジェクト数は4兆個以上。そして、サービス提供マーケットは80ヵ国以上に達しており、世界中を結び付けたサービス展開が可能になっているのも特徴だ。

 そして、この10ヵ月間でも様々な機能強化を図ってきた。

 オンデマンドストリーミングやエンコーディングなどのメディアサービス、シングルサインオンやスケーラブルなディレクトリーサービスを提供するActive Directoryのほか、ビッグデータにおいてHadoopを利用するHDInsight、管理コンソールからサードパーティが提供するコンポーネントを利用できるストア、Backend as a Service(BaaS)などのモバイルサービスなど、プレビュー段階のもを含めて機能を追加してきた。

 加治佐氏は、「日本での具体的なユーザー数は公開できない」としながらも、「当初計画を上回る実績になっている」とする。

 「これだけのコンピュート規模を提供し、さらに稼働させながら改善を加え、日本のお客様が求めるクオリティを実現するサービスへと進化させたることができた」と自信をみせる。

パブリッククラウド「インフラストラクチャサービス」を正式運用

 日本マイクロソフトは、2013年4月16日から、Windows Azureの新たなサービスとして、パブリッククラウド「インフラストラクチャサービス」の正式運用を開始した。

 これまでのPaaS(Platform as a Service)の提供では、新規プロジェクトの立ち上げや、ウェブサイトへの短期間のアクセス集中に備えた利用、開発環境としての利用などが中心だった。

 今回のIaaS(Infrastructure as a Service)である「Windows Azure仮想マシン」の提供開始は、Windows Azureの進化として大きなステップとなる。

Windows Azureでは、従来のPaaS(Platform as a Service)に加えて、IaaS(Infrastructure as a Service)が可能となった。SaaS(Software as a Service)については、Office 365が担うWindows Azure仮想マシンの概要

 「すべてが揃い、フルスタックでのクラウドサービスを提供。世の中をさらに帰られるようになる。また、Windows Azureのモメンタムをこれまで以上に加速させることができる」と、加治佐氏は意気込む。

 日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 クラウドプラットフォーム製品部・吉川顕太郎ディレクターも、「IaaSの展開は、Cloud OSビジョン実現のための重要な一歩。仮想マシンにより既存システムのクラウドへの移行を促進し、仮想ネットワークによりハイブリッドクラウド環境の構築が可能になる。より多くの活用シナリオが出てくることになるだろう」とする。

 IaaSの展開とともに、価格戦略にも意欲的だ。

 仮想マシン(IaaS)およびクラウドサービス(PaaS)のインスタンス価格を、21〜33%の価格低減を行ない、「競合の価格設定に負けないものにする。この戦略は当面継続していく」とし、アマゾン・ウェブ・サービスなどを意識した価格設定を行うという。

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