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最新パーツ性能チェック 第126回

NVIDIAの自信作「GeForce GTX 690」は、680×2と何が違う?

2012年05月03日 22時01分更新

文● 加藤 勝明

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 NVIDIAが今年3月に同社初の28nm世代&DX11.1対応GPU「GeForce GTX 680」(以下GTX680)を発表したことで、ハイエンドGPUの性能戦争は一気にAMDからNVIDIA優勢に傾いた。AMD/NVIDIAともにワットパフォーマンス重視の設計となったが、GTX680のワットパフォーマンスはシングル最速GPUなのにTDPを195Wにまで抑え、描画性能でもライバル「Radeon HD 7970」に圧倒的な差をつけたことは記憶に新しい。

NVIDIAから送られてきたバールのようなものと木箱。その中身は……

にわかに活気づいてきたGeForce陣営

 だが日本時間4月29日、NVIDIAはさらにAMDを突き放しにかかるフラッグシップモデル「GeForce GTX 690」(以下GTX690)を発表した。型番からも推測できるように、1枚の基板上にGTX680をデュアルで搭載した、超ハイエンドGPUである。

4月29日に発表された「GeForce GTX 690」

 発表に先立ってバールだけメディアに送付したり、テスト機を「WEAPONS GRADE GAMING POWER」と焼印された木箱に入れて届けたりと、もう余裕ありまくりなオーラを出しまくっているこのGTX690を、早速テストしてみたい(でもGW中に現物送付、記事解禁まで正味2日しかないってのはマジでキツいっすよNVIDIAさん!)。

まずは外見をチェック

 厚みは従来と同じ2スロット、基板長は約28cmと、従来のハイエンドGPU搭載カードと大きさに変更はないが、外見の精悍さはこれまでにないクオリティーだ。ほぼアルミ製パーツで覆われたデザインはジェットエンジンのように精悍で、これまでのような“プラスチックの塊”感は微塵もない。

筐体全体を覆うフレームはクロームメッキ処理を施したアルミニウム合金製。カード長は実測で約280mm。これはGeForce GTX 590とほぼ同じ長さだ

フレームがアルミ合金製のためか、重量は約1kgと重い

 GTX690では金属パーツの使い分けにこだわっているようで、外装部分はクロームメッキを施したアルミ、そしてファンのハウジングには射出成型したマグネシウム製パーツが使われている。後者は制振性を期待しての起用のようだ。また、ファンが従来のブロワーファンから普通の9cmファン1基へ変更されている点も注目に値する。2個分のGTX680の熱を、ファン1基でカバーすることが可能なのだろうか?

ファンのハウジングには射出成型したマグネシウム製パーツが使われている。また、ファンが従来のブロワーファンから普通の9cmファン1基へ変更されている点も注目に値する

基板を見ると、2つのGPUを搭載しているのが確認できる。実装されたCUDAコア数は3072個とされ、ちょうど「GeForce GTX 680」の2倍にあたる

カード内部の構造

 そして気になる補助電源はデュアルGPU搭載だけあって8ピン×2の構成。そしてディスプレー出力はDualLink DVI-I×3にMiniDisplayPort×1という構成。すべてのデジタル出力を同時に利用可能だ。

PCI Express補助電源はデュアルGPU搭載だけあって8ピン×2となっている

カードは2スロット厚で、出力はDualLink DVI-I×3、MiniDisplayPort×1という構成だ

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