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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第27回

ニコニコ世代の「アングラ」生んだ、ヒッキーPに聞く

2010年07月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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探さない理由を考えて聴くのをやめるな

―― 今でも自分のやっている音楽はマイノリティだという認識はあります?

ヒッキーP うん、高校の頃はそうだったと思いますが、いまはどうかな。うーん。

―― メジャーなものとの切り分けはないわけですね?

ヒッキーP 音楽作っているということで根底でつながっている限りないですね。

―― ただ、もはやボカロって日本の音楽産業の中でも人気のある音楽なんですよ。オリコンで1位になったりね。つまりリアルな世界でもメジャー。ということはアンダーグラウンドもリアルにアンダーグラウンド。それでちょっと意地悪な質問なんだけど、売れてるPを見てどう思う?

ヒッキーP 僕ryoさん大好きなんですよ。ラルクを大好きなのと同じ様に大好きです。

―― そこら辺は本当に分け隔てないんですね。

ヒッキーP ただ僕自身が偏屈なこともあって、色々な掲示板を見ていても「なにお前ら偏見してるんだよ!」って思うことはあります。知名度があって売れてるから聴くだったり、逆に知名度があるからとバカにする人達がいると「いやいやいや、ちゃんと吟味して聴いたことないのに何言ってるんですか」って思います。もっと面白い音楽が沢山あるよって。それは高校中学の頃から常々思ってきたことなんです。

―― つまりメジャーマイナー関わらずあらゆる音楽を平等に聴いて欲しいわけですね。それで聴かれる機会の少ないマイナー側の存在を人に教えたいと。それはボカロも外から見ていてそうだからね。

ヒッキーP 音楽の聴き方って、結局は一人ひとり違うわけで、自分のところに舞い込んできたものを聴けばいいという考え方の人もいるし。それはその人にとっての正解だと思うんです。でも、音楽以外のステータスを探さない言い訳にするなよ、と思いますね。

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