ボーカロイドやDS-10。YouTubeやニコニコ動画に代表される動画共有サイトは、新しい才能を育む場所となっている。
Denkitribeさん、bakerさんという動画サイトで活躍する新しい世代のミュージシャンに、音楽を始めるまでの経緯、最近の活動について伺った。
bakerさんは初音ミクの「celloid」と携帯で撮影した動画で一躍有名になった。この曲はポニーキャニオンから発売されたオムニバスCD「EXIT TUNES PRESENTS Vocarhythm feat.初音ミク」(関連サイト、Amazon)にも収録されている。本人曰く「一番の夢はJリーガー」。いまだにピンポンダッシュでもやっていそうな感じのする青年だ。
Denkitribeさんは、さまざまな電子楽器を駆使した演奏で国内外にファンが多い。KORGの「Electribre MX」の使い手なら知らぬ者はいないほどの人気だ。彼に憧れてElectribreを手にした人も少なくないだろう。そんな彼の素顔はゲーム制作が本業の知的サラリーマンだ。
ゲーム音楽が好きで、自分も、と
── 最初にYouTubeへ投稿したのは?
Denkitribe 2006年ですね。YouTube上にElectribeでライブ演奏をする動画がボチボチ出始めたんです。すでにElectribeを持っていたんですが、「その演奏を動画で見せる手段もあるんだ」と気付きました。
── そもそも音楽を始めたのはいつ頃ですか?
Denkitribe 高校生ぐらいかな、パソコンで始めたんです。ゲーム音楽が好きだったので「自分でも」という願望から。作曲のやり方も何もかも分からない状態でしたけど。
「KORG Electribe MX」──Denkitribeの名を世界に広めた動画
── 最初のシンセは?
Denkitribe Electribeでした。ずっとパソコンで作っていたのですが、社会人になって経済的に余裕ができたタイミングで買いました。最初の数年は、ちょっと作っては、ああ面白い、でおしまいだったんですけどね。