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最新パーツ性能チェック 第79回

Phenom II X4 905eほか新CPU4製品を検証! 注目の消費電力はいかに?

2009年06月02日 10時01分更新

文● Jo_Kubota

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ベンチマーク テスト構成

 では、今回登場した4製品にどれほどの違いがあるのか、チェックしてみよう。現在のフラグシップである、Phenom II X4 955 Black Edition(以下X4 955BE)のデータも取ったので、そこからどの程度スコアが落ちるのか、あるいは変わらないのかを見て頂きたい。今回はテスト時間の都合上、すべてDDR3をサポートするマザーボード、「MSI 790FX-GD70」にてテストを行っている。またGPUには、ATI Radeon HD 4770を使用し、AMDの提唱する「Dragonプラットフォーム」準拠としている。テスト環境は以下の通り。

テスト環境
CPU Phenom II X4 905e(2.5GHz)
Phenom II X3 705e(2.5GHz)
Phenom II X2 550 Black Edition(3.1GHz)
Athlon II X2 250(3GHz)
マザーボード MSI「790FX-GD」(AMD 790FX/BIOS 1.2)
メモリー DDR3 1066 2GB×2
ビデオカード Radeon HD 4770(メモリ 512MB)
ストレージ(SSD) OCZ Vertex Series(120GB)
OS Windows Vista Ultimate SP2 (32bit)
グラフィックドライバ ATI Catalyst 9.5

 メモリは2GB×2=4GB搭載しているが、OSが32bit版のWindows Vistaであるため認識されるのは3.25GBに留まる。またストレージには今回、OCZのSSDを使用し、ディスクアクセスによるボトルネックを解消している。

Socket AM3に対応するMSI製マザーボード「790FX-GD」。チップセットにAMD 790FXを採用している。BIOS 1.2にアップデートすることで、いずれのCPUも正しく認識できた

ビデオカードは、AMDの最新GPU「Radeon HD 4770」搭載カードを使用し、「Dragonプラットフォーム」準拠とした

Sandra 2009

 まずは、定番のCPUベンチマークということでSandra 2009のCPUテストを行なってみた。「Processor Arithmetic」および「Processor Multi-Media」のどちらも、モデルナンバー順の結果となっている。この2つ順当な結果なので、特に何も語ることはないのだが、「Multi-Core Efficiency」のテストでは面白い結果が出ている。
 まずInter-Core Bandwithでは、コア間の転送能力を見るものだが、クロックの高いX2 550BEが、X3 705eよりも高速という点。そして、Inter-Core Latencyはコア間の転送にかかるレテンシ(単位はns)は、X4 905eとX3 705eの2つは100nsを超えるのに対し、X4 955 BEとX 550 BEは70ns台に留まっている点だ。数字が低いほど転送にかかる時間が少ないことを表しているが、省電力版の2つがやや時間がかかっていることになる。

Processor Arithmetic

Processor Arithmetic(単位:GFLOPS) better→

Processor Multi-Media

Processor Multi-Media(単位:Mpixel/s) better→

Multi-Core Efficiency[Inter-Core Bandwidth]

Multi-Core Efficiency[Inter-Core Bandwidth](単位:MB/s) better→

Multi-Core Efficiency[Inter-Core Latency]

Multi-Core Efficiency[Inter-Core Latency](単位:ns) ←Fast

(次ページへ続く)

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