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Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第4回

省電力とハイパフォーマンスを両立するXeonのパワーを活かせ

今導入するならこれ!Xeon 5500番台搭載サーバ【第1弾】

2009年04月22日 09時30分更新

文● 大谷イビサ、金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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独自の省電力技術を搭載するNECサーバ

 NECのサーバ製品は、部門サーバ向けの「DataStationLine」データセンター向けの「DataCenterLine」に大きく分かれており、Xeon 5500番台を搭載するサーバは、DataStationLineで2機種、DataCenterLineで5機種がラインナップされている。

タワー型サーバのミッドレンジモデル「Express5800/T120a-M」

 DataStationLineの新モデルは「Express5800/T120a-E」と「Express5800/T120a-M」で、2機種とも2Wayタイプのタワー型サーバだ。どちらも、遠隔地からサーバの状態監視や電源のオン/オフ、リモート操作を可能にする「EXPRESSSCOPE エンジン」をオンボードで搭載。管理者の常駐なしに管理が行なえるシステムを持っている。

 Express5800/T120a-Eは、エントリ向けのタワー型サーバで、Xeon E5502/E5520/E5550に対応する。2GBメモリ、ディスクレスの最小構成で19万8000円から。上位製品となるExpress5800/T120a-Mは、Xeon E5502/E5520/E5550に加え、動作周波数2.93GHzのハイエンドタイプXeon X5570に対応。最小構成32万3000円からとなる。

ラインナップ充実のDataCenterLine

 DataCenterLineのXeon 5500番台モデルは、1Uラックマウント型の「Express5800/R120a-1」と2Uの「Express5800/R120a-2」、ブレードサーバ「SIGMABLADE」の「Express5800/B120a」、そして省電力サーバ「ECO CENTER」の「Express5800/E120a」となる。

 ラックマウント2製品は、消費電力を前モデルから約40%削減した省電力化サーバ。電源ユニットは、商用電力(交流100/200V)を直流電力に変換する際の変換損失が少なく、電力の80%以上を損失せずに変換する認定「80PLUS」を取得。さらに省電力化のため、筐体内において冷却効率を高めた部品レイアウトで設計し、同社独自開発のファンとCPUの動的制御機能を搭載している。

2Uのラックマウントサーバ「Express5800/R120a-2」

 2製品とも、Xeon E5502/E5504/E5520/E5550/X5570に対応する。1Uの「Express5800/R120a-1」はHDDを3台搭載可能で、最小構成(ディスクレス)で29万1000円。2Uの「Express5800/R120a-2」はホットスワップ可能なHDDベイを6スロット搭載し、最小構成(ディスクレス)は33万2000円となる。

Express5800/B120a

 ブレードサーバ「SIGMABLADE」のExpress5800/B120aは、インテルのXeon 5500番台投入直後に発表された製品で、他の製品同様に省電力化に注力している。ブレード収納ユニット(エンクロージャ)に内蔵したマネージメントモジュール「EMカード」により、エンクロージャやラック単位での最大消費電力の設定が可能。また、エンクロージャと電源用ファンには、低負荷時に回転数を抑える機能を搭載しており、約20%の静音化や省電力化を実現している。

SIGMABLADE「Express5800/B120a」

SIGMABLADE「Express5800/B120a」

SIGMABLADEのエンクロージャ

SIGMABLADEのエンクロージャ

 CPUは、ハイエンドタイプのXeon X5550とエントリのXeon E5502に加え、低電圧版である「Xeon L5520」に対応。メモリは最大64GB、HDDは最大2台(合計293GB)を搭載可能。6Uサイズのエンクロージャ「SIGMABLADE-M」に最大8枚、10Uサイズの「SIGMABLADE-H v2」には16枚を収納できる。価格は、ディスクレスの最小構成で25万円。

Express5800/E120a

 最後に紹介する「ECO CENTER」は、ラック単位で省スペース化と省電力化を図る製品シリーズだ。ブレードともラックマウント型とも違う独自のサーバモジュールと、それを10モジュール収容するラック搭載ユニット、ラック搭載ユニットを4つ収容するECO CENTER専用筐体で構成される。

サーバモジュールを開いたところ(中央が電源ユニット)

「ECO CENTER」のサーバモジュール「Express5800/E120a」

サーバモジュールを開いたところ(中央が電源ユニット)

「ECO CENTER」のサーバモジュール「Express5800/E120a」

 Express5800/E120aはサーバモジュールにあたる製品で、1モジュールは1台の電源ユニットを共有する2台のサーバで構成されている。1サーバあたり、Xeon L5580×2、48GBメモリ、2台のHDD(合計320GB)、Low-ProfileのPCI Express(x16)スロットを1基搭載する(サーバモジュール単位ではそれぞれ2倍)。価格は、最小構成で96万7000円から。

(次ページ、「一挙に11製品を投入する日本HP」に続く)


 

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