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日本HP、『hp Utility Data Center』を発表

2002年12月05日 18時39分更新

文● 編集部

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日本ヒューレット・パッカード(株)は、顧客がリソースを意識することなく必要なサービスを必要なときに利用する“Service Centric Computing”を実現する“hp Adaptive Infrastructure”コンセプトを発表した。同時に、このコンセプトを実現するデータセンター向けソリューション『hp Utility Data Center リリース1.1』を発表した。

“hp Adaptive Infrastructure”

“hp Adaptive Infrastructure”は、ハードウェアやソフトウェアを直接意識することなく、安定した品質のサービスを提供するというコンセプト。具体的には、以下のような機能により実現されるという。

  • 障害からの自動復旧、フェイルオーバー
  • セキュリティ機能
  • 自動運転機能
  • リソースの動的割り振り機能

これらの機能を実現するために、データセンターのリソースを一元管理し、リソースを動的に再配置する管理プラットフォームや、自己回復機能やリソースの再配置に対応したサーバおよびストレージ群が新たに提供されることになる。サーバおよびストレージは仮想化され、ネットワークに接続するだけでハードウェアおよびソフトウェアのすべての機能が利用可能になるという。“hp Adaptive Infrastructure”により、

  • ビジネスの“agility”(敏捷性)に柔軟に対応する
  • サービス品質の向上
  • TCOの削減

が可能になるとしている。

米Sun Microsystemsの“N1”や、米IBMの“eLiza”などに類似したコンセプトだが、日本ヒューレット・パッカードの広報担当者によると、他社でも同じようなことを違う言葉で表現しているようだとしながらも、“hp Adaptive Infrastructure”は“Service Centric”なコンピューティングを実現することが背景にあると説明している。

『hp Utility Data Center』

『hp Utility Data Center リリース1.1』は、この“hp Adaptive Infrastructure”を実現するためのパッケージソリューション。ハードウェアと管理ソフトウェア、コンサルティングを統合したパッケージとして提供される。サーバやストレージ、ネットワークといった資源はそれぞれサーバ・プール、ストレージ・プール、ネットワーク・プールとして仮想化され、システム構築時に必要に応じてリソース割り当てを行なう。利用したい資源は一度接続すれば自動的に仮想領域に登録され、必要に応じて利用することが可能になる。サポートされているのは、HP-UX、Windows、SolarisおよびLinuxを搭載した各社のハードウェアと、米Hewlett Packardおよび米EMCのストレージ機器。

『hp Utility Data Center リリース1.1』の構成は、リソースの仮想割り当てや運用、監視機能を提供する『hpユーティリティ・コントローラ・ソフトウェア』と、システムのベースとなる管理サーバやストレージを格納する『サービス・コア・ラック』、および導入前の評価からインテグレーション、教育およびサポートを含む『hpプロフェッショナル・サービス』となっている。

『hpユーティリティ・コントローラ・ソフトウェア』は、『hp Utility Data Center』内の機器管理や運用、監視、リソース割り当て機能をもつソフトウェア。Webベースのインターフェイスである『hp UC Portal』を利用して、論理的なシステム設計やリソースの割り当て、変更、削除、監視を行なうことができる。

『サービス・コア・ラック』は、サーバの管理を行なう『マネージメント・ラック』、テープドライブが収納された『バックアップ・ラック』、『hp OpenView』などを利用した管理機能へのインターフェイスを提供する『オペレーションセンタ・ラック』、各ラックを接続する『ファブリック・ラック』、およびストレージから構成される。

『hp Utility Data Center リリース1.1』の基本構成価格は3億2000万円より。なお、現在は管理ソフトとハードウェア、サポートを含めたパッケージとして販売されるが、今後はソフトウェア単体での販売についても検討するとしている。

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