日本ヒューレット・パッカード(株)は26日、日本語全文検索ソフトの最新版『MitakeSearch(ミタケサーチ) V3.2』を発表した。新バージョンはフィルター機能、マルチサービス検索、PostgreSQLに対するアクセス機能などを追加したのが特徴。製品版の価格は9万円(Linux版/10万ファイル対応)からで、フリーライセンス版も用意する。出荷開始は27日。併せて、MitakeSearch V3.2をプレインストールしたパッケージ製品『MitakeSearch Server Paq2(ミタケサーチ・サーバ・パック・ツー)』を発売する。価格は130万円で、12月上旬に出荷を開始する。
MitakeSearch V3.2では、フィルター機能の強化として、新たにJPEGファイルに含まれるExif情報を検索するためのフィルターを追加したほか、XMLフィルターの機能を強化。ユーザーが独自のフィルターを開発する際に作成したドキュメント・フィルターが正しいかチェックできるツール『FP(フィルタ・プロトコル・チェッカー)』も標準で提供する。また、同時に複数の検索データベースを対象とした検索サービス“マルチサービス検索”を実行するための標準CGIを提供するほか、従来のOracleに加えて、オープンソースのデータベースソフト『PostgreSQL』に対するアクセスをサポートした。ラインアップは、検索できるファイル数の上限が500万の“エンタープライズ版”、100万の“スタンダード版”、10万の“ワークグループ版”。製品版の価格は、『MitakeSearch Linux版(Linux)』が9万円、『同 スタンダード版(Linux版)』が90万円、『同 ワークグループ版(Windows)』と『同(Tru64 UNIX)』が60万円、『同 スタンダード版(Windows)』と『同(Tru64 UNIX)』が16万円、『同 エンタープライズ版(Tru64 UNIX)』が480万円。バージョンアップ用とアップグレード用のパッケージも用意する。
フリーライセンス版は、検索できるファイルの上限が1万までに制限されている以外は製品版と同等。使用期限の制限もなく、コピーや再配布も自由で、同社のサイトから無償でダウンロードできる。
AlphaServer DS10 |
『MitakeSerach Server Paq2』は、Alpha 21264-600MHz、1GBのメモリー(ECC付きSDRAM)、72GBのHDD(毎分1万回転/SCSI)を搭載したAlphaServer DS10に、Red Hat Linux 7.2 Alpha、MitakeSearch V3.2(100万ファイルライセンス)、簡易設定ツールをプレインストールしたパッケージ。1年間のサポートが付属する。