日本オラクル(株)のプライベートショー「Oracle OpenWorld 2000」において、コンパックコンピュータ(株)は、日本オラクルおよびターボリナックスジャパン(株)とのパートナーシップの締結を発表し、Linuxについてこれまで以上に取り組んでいくという姿勢を表明した。
記者会見に列席したコンパックコンピュータ、日本オラクル、ターボリナックスジャパンの代表者 |
LinuxをプリインストールしたCTOモデルを販売開始
コンパックコンピュータはこの発表に基づいて、まずはTurboLinuxあるいはRed Hat LinuxをプリインストールしたCTOモデル(購入者が仕様を変更できるモデル)を12月20日から販売する。対応モデルは、「ProLiant ML330」(21万6400円~)と「同 ML350」(26万7000円~)の2機種だ。
これを第1フェーズとすると、次に第2フェーズとして2001年の第1四半期に「ソフトウェアアプライアンス」と銘打った、LinuxをOSに採用したアプライアンスサーバを市場に投入する。
1Uサーバの「ProLiant DL320」をベースにして、TurboLinuxをOSに採用したWebサーバやMailサーバを内蔵したアプライアンスサーバとなる見込みだ。
Oracle8iのバンドルモデルやアプライアンスサーバも
同じく2001年の第1四半期に、「ProLiant ML370」「同 ML530」「同 DL360」「同 DL380」に、Oracle8iをバンドルしたパッケージを出荷する予定という。これはあくまでバンドルだが、その次の段階として、Oracle8iを内蔵したアプライアンスサーバを検討中ということだ。
「Enterprise分野でもLinuxの利用が広がり始めている」
米Compaq Computerのソリューション&ストラテジー担当副社長であるRon Eller氏は、「Compaqは、LinuxをほかのあらゆるOSと同様にサポートしていく。Linuxコミュニティに対して、これまでも積極的に活動してきた。Driverの提供が重要と考えている。オープンソースコミュニティやディストリビューションパートーナーへ提供していく」と同社の姿勢をアピールした。
米Compaq Computerのソリューション&ストラテジー担当副社長であるRon Eller氏 |
また、「CompaqはLinuxを搭載したサーバにおいて、26パーセントとシェアが第1位だ。Enterprise分野においても利用が広がり始めている。今後は軽めな利用からミッションクリティカルな分野でも利用が進んでいくだろう」と語った。
コンパックコンピュータは、Linuxを搭載したサーバを販売するほか、Linuxソリューションセンターの本格的な設置やLinux認定技術者を300名体制にするなど、販売体制も強化していくという。