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日本IBM、Linuxも統合可能なサーバーOS『OS/400 V5 R1』を発表

2001年05月07日 16時38分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は7日、同社の統合ビジネスサーバー『eServer iSeries』および『AS/400』用の最新OSとしてLinuxサーバーを統合できる『OS/400 V5 R1』を発表した。同OSの価格はハードウェアに含まれ、ローエンドモデル『iSeriesモデル270』の最小構成価格で334万1200円からとなる。出荷は25日に開始する予定。

『OS/400 V5 R1』は、iSeries上でLinux、ロータスドミノ、Java、Windows、UNIX、iSeries用のアプリケーションを統合する環境を構築できるもの。同OSが採用する“LPAR”(ロジカルパーティション:論理区画)技術とiSeriesのシステム管理機能により、ミッドレンジからエンタープライズ向けのサーバーとしてLPAR環境を構築できる。

LPARは、1つのシステムを複数のアプリケーションが稼動するパーティション(区画)に論理的に分割して、CPU/メモリー/ディスク装置などを各区画に割り当てる機能。最新版では、CPU/メモリーなどの資源の動的割当変更機能、CPUを複数区画で分割して使用できる共用プロセッサー機能など、LPAR対応を強化している。これにより、1台のiSeries上で、Linuxのeビジネスアプリケーションと基幹業務を連携できるほか、1つのCPUをOS/400とLinuxで共用できる。さらに、ストレージ管理/アプリケーションの負荷分散/ネットワーク管理などの運用管理業務をOS/400で対応でき、2つの異なるOSの利点を相互に利用できるという。Linux用パーティションは最大31個までサポートする。

なお、システム運用管理機能のユーザーインターフェースのグラフィカル対応や、PDA/携帯電話などのワイヤレス端末からiSeriesのリモート操作を可能にするためのXML(eXtensible Markup Language)対応なども行なっている。

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