最新パーツ性能チェック 第65回

ミドルクラスの本命「Radeon HD 4670」の性能を探る

比較製品＆テストPCスペック

　比較に用意したのはGeFoece 9600 GTを搭載するGIGABYTEの「GV-NX96T512H-B」、そしてATI Radeon HD 3850のリファレンスカード、ATI Radeon HD 3650のGIGABYTE「GV-RX365512H」、以上の3製品。以下、GeForceおよびATI Radeonの名称は略させていただく。
　注目は最安値で1万3千円を下回る製品も出始めた9600 GTとの比較だろう。実売ベースでは1万5千～1万8千円となるため、実質的には1ランク上の価格帯の製品だが、ゲームをするGeForceといえば最低限9600 GT（もしくは9600 GSO）が必要なことを考えれば、HD 4670のパフォーマンスを見るには好敵手と思われる。そして名目上の先代モデルHD 3650、実質的な先代モデルとなるHD 3850とも比較していきたい。
　テストPCにはCPUにPhenom 9950 BlackEditionを搭載、マザーボードにはMSIの「K9A2 Platinum」（チップセットはAMD 790FX）を使用した。メモリは2GB（DDR2 1066対応）を使用している。

「Radeon HD 3850」リファンレスカード

ATI Radeon HD 3850のリファンレスカード。メモリサイズは256MBでPCI Express補助電源仕様（6ピン）となっている。Radeon HD 3850搭載ビデオカードの実売価格は1万2000円前後となる

GIGABYTE「GV-RX365512H」

ATI Radeon HD 3650を搭載。メモリサイズは512MBで静音なGPUクーラーを搭載。実売価格は1万円前後

GIGABYTE「GV-NX96T512H-B」

GeForce 9600 GTを搭載。GPUクーラーはリファレンス仕様に準じた標準的なもの。メモリサイズは512MB。実売価格は2万円前後

テスト環境
CPU	AMD「Phenom 9950 BlackEdition」(2.6GHz)
マザーボード	MSI「K9A2 Platinum」（AMD 790FX）
メモリー	GeIL「GB24GB8500C5QC」（DDR2-1066 1GBx2）
ビデオカード	ATI Radeon HD 4670（リファレンスモデル） ATI Radeon HD 3850（リファレンスモデル） ATI Radeon HD 3650（GIGABYTE製） NVIDIA GeForce 9600 GT /512MB（GIGABYTE製）
HDD	HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA)
電源ユニット	サイズ「GOURIKI-550」
OS	Windows Vista Ultimate SP1
チップセットドライバ	ATI Catalyst 8.8 South Bridge Driver
グラフィックドライバ	ForceWare 175.19 ATI Catalyst 8.53-080805a-06786E-ATI

「Phenom X4 9950 Black Edition」。動作クロックは2.6GHzで2次キャッシュ容量は512KB×4

「AMD 790FX」チップセットを搭載したMSI製のマザーボード「K9A2 Platinum」

メモリはGeIL製のDDR2-1066 1GB×2枚を使用した

テスト方法

　テストはベンチマークソフトの「3DMark Vantege」と「3DMark06」、そしてゲームでのテストは「ロストプラネット」（DirectX 10モード）、「Crysis」、「デビルメイクライ4」（DirectX 10モード）の3本にて行なった。ゲームの解像度はミドルレンジということもあり、1024×768、1280×1024、1600×1200の3パターンで、グラフィックスオプションは全て最高の状態で計測をしている。また標準設定はアンチエイリアスをオフ、および異方性フィルタリングをバイリニア設定に、高負荷ではアンチエイリアス MSAA x4モード、異方性フィルタリングをx16倍に設定している。
　OSにWindows Vistaを使用していることもあり、今回は基本的にDirectX 10モードのパフォーマンスをチェックしている。

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