売れ行き好調なAMD製GPU「Radeon HD 4000」シリーズの最下位モデルとなる「Radeon HD 4350」を搭載した初のビデオカード「R4350-D512H」がMSIから発売となった。
「Radeon HD 4350」は、上位の「Radeon HD 4550」と同時に発表されたローエンド向けGPU。主なスペックは、製造プロセスが「Radeon HD 4800/4600」シリーズと同じ55nm。PCI Express 2.0に対応し、DirectX 10.1/Shader Model 4.1をサポート。Stream Processor数は80基、コア/メモリクロックは600MHz/1000MHz、対応メモリはDDR2、メモリインターフェイスは64bitといかにもローエンド向けGPUらしいスペックだが、動画再生支援機能はシリーズお約束の「UVD2」をサポートし、消費電力は20Wと低めに抑えられているのがポイントだ。
発売されたMSI「R4350-D512H」も、Low-Profileサイズ(ブラケットは付属せず)の基版にファンレスヒートシンク(2スロット占有タイプ)を搭載したシンプルなもので、搭載メモリはDDR2 512MB、ブラケット部はVGA/DVI(Dual-Link対応/HDCPサポート)という構成。価格はアークで5780円(完売)。
「Radeon HD 4800/4600」シリーズで席巻したビデオカード市場で、新たに登場したローエンド向けの「Radeon HD 4350/4550」シリーズがどれほどの人気となるか、今後の売れ行きに注目だ。