電動ルーフと自動ウインドディフレクターの秀逸な使い勝手
ルーフは電動式で、センターコンソール側に設けられたスイッチで動作します。開閉速度は約20秒。60km/h以下なら走行中でも操作可能だそうです。
感心したのは、風の巻き込みを防ぐウインドディフレクターが自動で出てくるという点。しかもフロントガラス側にも用意されているからスゴい!
このウインドディフレクターですが、BMWの場合、クルマを停めて自分で取り付けなければなりません。さらに言えば、取り付けた際は後席に人が乗ることはできません。電動でせり上がってくるのは、本当に実用面で考えられていると感心しました。
荷室はルーフを入れた状態では、あまり荷物が載らないのは仕方ないところ。ラゲッジは奥行きがかなり深くて、ルーフを閉じた状態でもスーツケースは入りそうです。トランクドアはボタン1つで閉まります。
驚いたのはルーフを出した状態の時。荷室がとても広いではありませんか。しかも後席の背もたれを倒すボタンまでついている! 使い勝手がよいところに、さすがメルセデスと感じました。
後席はコンパクトカー程度。2ドア車なので乗り込むのは大変だし、乗っても狭いなぁと思いますが、これは最初からわかっていたことと割り切りましょう。座れることが重要です。
驚いたのは、後席にエアコンの送風口が用意されていたこと。残念ながらUSB端子は見当たらなかったのですが、夏や冬にはうれしい配慮です。
運転席はいつものメルセデスAMGといった様相。ステアリングにボタンが数多くならび、気分はF1ドライバーです。カーボンプレートの加飾が、スポーツマインドを刺激します。
スマホトレイはワイヤレス充電に対応。ちょっと奥まった場所にあるので取り出しづらいです。USB端子はType-Cを2系統用意します。
街乗りもこなす「しなやかさ」と「怒涛の加速」のギャップ
メルセデスAMGというと、筆者の中では「相当足を引き締めたクルマ」という印象が強いのですが、CLE53 4MATIC+ カブリオレはそのようなことはありません。実にしなやかで乗り心地のよさと運転の気持ちよさを訴求するセッティングです。ですから街乗りが全然苦ではありません。ライバルと思われるBMW「M4コンペティション・カブリオレ」の方が硬派です。
しかし、踏めばスーパーチャージャーのタービン音と共に怒涛の加速。モーターアシストと相まって、背中からドロップキックを喰らったような加速をします。直6エンジンというとBMWという印象を抱きますが、メルセデスAMGの直6も実に素敵で捨てがたい!
AMGの息吹を感じながらオープンエアーを楽しむドライビングは、まさに最高のひとこと。オトナの贅沢とはこういうことか、こういうオトナになりたかったと、心底己の身を呪ったのでした。
実用的だし乗り心地良いし踏めば速いしと、まったくもって言うことナシ。1433万円というプライスですから、文句が出る方がオカシイというものです。
ちなみに、CLEカブリオレとの価格差は約500万円。でも、2L 4気筒ターボエンジンから3L 直6スーパーチャージャーに、FRから4輪駆動になるのですから、案外お買い得かも!? だんだん感覚が麻痺してきましたが、今一番欲しいメルセデスAMGであることを正直に告白します。もちろん、買えませんが……。
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