使い勝手は運転手にとっては良かったり
室内はコクピット感が強く、テンションが爆アガリすること間違いナシ。ですがそれは運転席の話であって、助手席側からすると、ドリンクホルダーの位置はよろしくないし、エアコンの温度調整もかなりやりづらい印象を受けます。
エンジンが運転席のうしろにあるため、荷室が狭いのは仕方のないところ。それでもゴルフバッグを積むことはできませんが、機内持ち込みサイズの旅行カバンは入りそうです。ただ、ラゲッジドアを開けると、エンジンからの熱気で瞬時に汗だくに。ラゲッジに関しては、Mercedes-AMG GT63の方が広く、使い勝手が良かったです。
ただ、ラゲッジスペースがフロントに用意されているのは美質。「このスペースがあるのに、どこにモーターがあるのか?」と心配になるほど。大きさはポルシェ 911よりも広い印象を受けます。
街乗りも高速道路も快適なGTカー
6.2L V8エンジンが目覚めた瞬間、周りの空気が震える――。近年、ここまで排気音の大きなクルマはランボルギーニくらいでしょう。背中から感じるアメリカの息吹とともに走り始めると、同じV8エンジンのポルシェやAMGとは異なる、自然吸気エンジンならではの良さ、ビッグトルクに今度は心が震える。一般道では、ほとんどアイドリング状態で走っているような状態です。
アクセルを踏み込むと、背中から蹴飛ばされるのではなく、引っ張られるような感覚を覚えます。ここで四輪駆動車であることに気づかされました。
バッテリーはあっという間に減るので、チャージモードが用意されています。これを使うと都内を30分も走らせれば結構貯まる一方、燃費は悪くなります。
ミッドシップなのでコーナリングを楽しみたいのだけれど、日本の道にこのボディーは大きすぎる……。楽しむなら富士スピードウェイなどのコースへ行く方がよいでしょう。
街乗りでの乗り心地は、AMGやポルシェよりもマイルドで、毎日乗るならコッチと言いたくなるほど。ガソリンスタンドの段差も、フロントリフト機能で難なくクリアできます。さらに言えばAMG GT63は左ハンドルしか設定がないですが、こちらは右ハンドル。実用性ではコルベットの方が上回ります。
電気の力により、普通のセダンが0-100km/h加速でスポーツカーを追い抜いている時代だからこそ、コルベットでしか味わえない魅力は貴重です。ボディーサイズが大きいなど、デメリットはたくさんあるけれど、コルベットに触れれば、多少の事は目をつぶることもできます。
大きさや価格は、他ブランドと変わりません。燃費だって変わらない。となると、必要になるのは「この価格に似合ったサービスとブランドイメージ」でしょう。いいクルマなのに選ばれないのは、このブランドイメージなのかもしれません。
トランプ大統領が関税云々を言うのも大切ですが、高額車種なのでそのイメージを醸成する何かが必要な気がしました。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第687回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第686回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ - 第685回
自動車
【打倒アルヴェル】新型エルグランドが王者を超えた!? 自動車税も安くて「走り」が別次元な理由 - 第684回
自動車
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ - 第683回
自動車
家族を乗せてサーキットへ!? 実用性と狂気を併せ持つ「GRカローラ 25式後期」の完成度 - 第682回
自動車
航続320kmでフル装備! BYDの軽EV「RACCO」は日本の軽自動車の“聖域”をどう切り崩すか - 第681回
自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり - 第680回
自動車
「OK Google」が軽自動車で使える感動。日産「ルークス」が激戦区で選ばれる3つの理由 - 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由 - 第678回
自動車
EVである前に軽自動車。スズキ「eSKY」が示す、日本の日常に寄り添う最適解
















