あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第497回
N-BOX JOYレビュー後編
Hondaの「N-BOX JOY」はコダワリの詰まった内装と使い勝手が良くてドライブが楽しくなる
2025年01月12日 15時00分更新
クルマ好き女子の矢田部明子です。前回に引き続き、N-BOX JOYの内装や使い勝手をレポートしていきます(前回→Hondaの「N-BOX JOY」はアクティブにアウトドアを楽しむための人のための軽自動車)。気になった方は、ぜひ購入の参考にしてください。
前編では主に外装やグレードについて説明しました。
Honda「N-BOX JOY(ターボ)」の主なスペック | |
---|---|
サイズ | 全長3395×全幅1475×全高1790mm |
ホイールベース | 2520mm |
車重 | 930kg |
エンジン | 658cc 直列3気筒DOHCターボ |
最高出力 | 47kW(64PS)/6000rpm |
最大トルク | 104N・m(10.6kgf・m)/2600rpm |
価格 | 212万7400円 |
それでは、細かくチェックしていきましょう!
チェック柄の再現に妥協しない!
担当者が語る”JOY”の魅力
まず、1番苦労したのは荷室とのこと。一面がチェック柄のボードになっているのですが、この上部のチェック布と樹脂を圧着して接着するのがとても大変だったようで、織物のファブリックは切った断面がすぐにほつれて糸くずが出てしまうという難点があるため、熱で圧着するという“ひと手間”かかる方法に背座を得なかったのだとか。
しかし、チェック柄はJOYにとってキーポイントとなるため、絶対に妥協したくなかったとのことでした。
なぜそこまでチェック柄にこだわったのかを聞くと「チェック柄というのは、レジャーシートを広げたようなイメージでJOYのコンセプトにピッタリ」なのと、「後席のシートを倒すだけで、すぐにレジャーシートを広げたような空間ができ上がるので、いつでもどこでもリラックスして過ごせる空間が作れる」と感じたからだそうです。
チェック柄は可愛らしくなりすぎず、ジェンダーレスで愛されるように、ベージュ&オレンジ&ブルーの3色の糸を取り入れ、色味調整しているそうです。オレンジとブルーは混ぜると黒になるので、その効果を利用することで色味をグッと抑えてアースカラーに、かつ、近くで寝転がった時に入っているオレンジとブルーがアクセントとしても効果的になっているそうです。
ベージュだと汚れが気になってしまいますが、このチェック柄……かなり撥水します。通常は絨毯生地を使用しているので水を吸い込みますが、水を垂らしてもコロコロと弾く&すぐに乾きます。
また、黒よりもチェック柄の方が、糸くずや汚れが目立ちにくくなることも、今回チェック柄をキーポイントとした理由だということでした。確かに……もともと柄が入っているので、汚れが目立ちにくいです。
ほかには後席シートを倒して座っても痛くないように、背もたれにプレートを入れたことも“こだわりポイント”だそうです。冒頭でも書いたとおり「座ったり、寝転がりながらゆっくり過ごして欲しい」という思いのもと開発したので、少々手間はかかっても居住空間には妥協したくなかったとのことでした。
N-BOX JOYの魅力 その1
内装デザイン&居住性
ドアの内側の部分やシートがチェック柄になっているのも大きな特徴です。ターボとNAのグレードの差でいくと、ターボはシートのフチとハンドルが合皮に、NAは全部ファブリックシートなど、外観同様に内装もターボの方が質感が高いです。ただ、個人的にはシンプルなNAのほうが、このJOYのイメージに合っている気がします。
インパネ周りも、「汚れてもいいじゃない」をコンセプトに作っているので、汚れが目立たないような色になっています。
運転席の座面を1番下にした状態で、ヘッドクリアランスは拳6個。1番上にした状態で拳5個分くらいです。ちなみに、足元スペースは広々で、アームレスト付きのベンチタイプになっています(※矢田部の身長は158cm)。
後席の頭上スペースは拳5個分くらい。前席のシートを1番うしろまで下げると、膝から前席までの距離は拳5個分、1番前まで出すと拳9個分くらいあります。
N-BOX JOYの魅力 その2
使い勝手&収納
前席両サイドのドア内側には、ドリンクホルダーと資料が入るスペースがあります。また運転席と助手席の左右にもドリンクホルダーが入るスペースがあります。※紙パックは入りません。
助手席の前には小物が置けるスペースやグローブボックスがあります。ほかには、ゴミ袋を吊り下げられるフック、スマホを置けるトレイ、12Vの電源ソケットが付いています。N-BOXは収納を最小限にして、シンプルな作りになっています。
後席窓にはサンシェード、両サイドにドリンクホルダー。ターボのみ、運転席と助手席の背もたれにトレイが付きます。このトレイは、2kgまで荷物を載せることができます。
ほかのN-BOXシリーズと大きく変わっているのが荷室です。キャンプなどアクティブな使い方をする人を想定しているので、フロアを80mm上げ、後席を倒した時にフラットになるようにしてあります。
後席を倒すと、矢田部(158cm)は縦に寝ることができました。後席の背もたれにプレートが入っているので凹凸がなく、クッション性もあるので、何も敷かずに長時間サボれ……いや休めます。
荷室の収納ボックスには靴や小物、収納ボックスのフタを立てると背の高い荷物を積むことができます。また、収納ボックス自体を取り外すことができるので、汚れたら水洗いも可能です。
後席を倒した際に、手前の黒いフタをパカッと開けるとレバーがあります。このレバーを引くと、手前に軽くスライドする仕様になっています。これがあると、車中泊する時の使い勝手がぐんと上がります。
荷室のライトのスイッチは、手で押して点灯が可能になります。これ、車中泊の時にかなり良い……。
N-BOX の魅力 その3
ホンダアクセスの純正パーツがカッコイイ
ホンダアクセスのカスタムパーツは、装着すると旧車を思わせる感じの商品ばかり! 1972年に発売されたステップバンをオマージュし、このようなデザインにしたということです。
フロントで変わっているところは、フロントグリル、フォグライト、LEDフォグライト用取付アタッチメント。
そして、1番目を引くのはグリルのエンブレムです。HONDAという文字のエンブレムが付くだけで、旧車味が増したように感じます。
サイドは、ステップバンの復刻版のデカールやフューエルリッドガーニッシュを装着できます。また、ホイールもModuloのロゴ入りのものが用意されております。
リアは、デカール、ブラックエンブレム、テールゲートガーニッシュ、テールゲートスポイラーが装着可能。
テールゲートタープも用意されており、バックドアに吸盤で取付けることができ、日差しを遮ることができます。
ルーフユーティリティーフック、荷室の汚れや傷などから守るカーゴライナーなども用意されていて、キャンプ用品も充実しています。
ユーティリティーネットは天井に取付けることもできますが、荷室に取付ければ、荷物飛び出し防止にもなります。自分の好みの場所に取付けることが可能で、非常に便利なアイテムです。
この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧下さい。

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