パワーはないがそれ以外は不満のない走り
エンジンは1.5L 直列4気筒のi-VTEC。FITやVEZELのガソリン仕様車に搭載されているものと同一です。最高出力は118馬力、最大トルクは14.5kg-mが公称値。燃料はレギュラー対応でタンク容量は40L。カタログによると、燃費はWLTCモードで16.2km/Lとのこと。
イグニッションボタンを押下すると、景気よくエンジンが始動。コールドスタート時は景気よく振動も音もしますが、温まると比較的静かに。ヤリスクロスのハイブリッド車よりも静かな印象を受けます。そこは3気筒と4気筒の差なのでしょう。
FITのガソリン車と同じエンジンですので、強烈な加速は望めません。エンジンの回転数を上げれば、車内は騒音と振動の大合唱ですし、ステップアップシフトとはいえCVTらしいラバーフィール(加速感が実感できない)を感じます。
ですが、普通に走らせているぶんには必要にして十分なパフォーマンスですから問題ナシ。静穏性や力強い加速、燃費を求めるならVEZEL e:HEVがあるわけで、装備面だけでなく走行面でもすみ分けができているわけです。ちなみに普通に走らせる分には、ヤリスクロスより静かです。
驚いたのはネガティブに思う部分が少ないところ。普通にクルマを走らせるにおいて不満を抱かせないのが、この価格帯のクルマにとって最も重要で難しいこと。コストを削りながらネガティブを感じやすい部分を徹底的に潰すという「真面目な仕事ぶり」に拍手。実によくできている、という言葉を口が紡ぎます。
機能面で驚いたのは、前走車が発信したら注意を促したりするHonda SENSINGを搭載しているところ。「この価格帯で搭載できるなんて……」と感動します。
気になる燃費ですが、都心部の街乗りでリッター7~10kmといったところ。写真は最も低い時に合わせていますが、高速道路に乗ればもう少し上がってきます。
運転しながら「ちょっとアウトドアに行きたくなる」気分にさせてくれるのが不思議。FFでも普通のキャンプ場なら問題はないでしょうし、最低地上高もあるので、多少のラフロードだって平気。
遊び道具をクルマに詰め込んで、パートナーや家族と出かけたくなる、そんなカジュアルさに満ちています。「これで良い」よりも「これが良い」、そんな気持ちになる魅力的な1台でした。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第698回
自動車
燃費28km/L超えは当たり前!? トヨタの新型アクアがセンチュリー譲りの「スムーズストップ」を手に入れた理由 - 第697回
自動車
テスラとは違うドイツの完璧主義。メルセデス「EQE SUV」の凄みと「乗せられ感」の正体 - 第696回
自動車
200万円台で買えるV8レクサス! 初代LS後期型が今、中古車で最高に狙い目な4つの理由 - 第695回
自動車
電動化してもやっぱりポルシェだった! 新型SUV「カイエン エレクトリック」のブレない本質 - 第694回
自動車
ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】 - 第693回
自動車
日産「セレナ ルキシオン」はニアジョイも「新幹線より快適」と絶賛! 600km走破してわかった推せる理由 - 第692回
自動車
日産のSUV「新型キックス」の静粛性はライバルを圧倒。10年かけて進化したe-POWERの完成度が高すぎる - 第691回
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た - 第690回
自動車
750万円の水素SUV「NEXO」フルモデルチェンジ! EV時代にあえて燃料電池車を選ぶ理由はあるか? - 第689回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
自動車
【決定版】200万円前後で買えるSUV5選!安いグレードなら意外と手が届く人気モデルたち【2026年7月版】自動車
バカ売れのHonda「WR-V」にデザインが変わったBLACK STYLEが追加されたので変更点をチェック!自動車
VEZELかZR-Vかそれとも? ホンダアクセスのパーツを着けたSUV三兄弟をアイドルが試乗比較自動車
Hondaの新型コンパクトSUV「WR-V」は驚異の低価格200万円台で来春発売予定!自動車
アイドルも納得の走りの良さと実用性! Honda「ZR-V」の推しポイントは「普通さ」自動車
ホンダのSUV「ヴェゼル」がベーシックグレードでも十分な5つの理由自動車
あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ







