他業種コラボから海外スタートアップとの連携まで CEATECは多様な共創のあり方を示し未来を描く展示会へ
CEATEC 2023 レポート
IoT機器との連携で高齢者の見守り
JEITAスマートホーム部会のブースに共同出展していたエコーネットコンソーシアムは、同団体が開発を進めている「ECHONET Lite Web API」と、JEITAスマートホーム部会が開発を進めるイエナカデータ連携基盤を組み合わせた「デジタル田園都市・スマートホーム間標準連携仕様」を展示。このシステムは、すでに石川県能美市のIoT高齢者見守りシステムとして採用されており、その事例などが紹介されていた。
このシステムでは、シャープや三菱電機、AIoTクラウドをはじめとする、対応する各社のIoT機器のデータを収集。このデータを元に高齢者を能美市の関連機関や支援グループが遠隔で見守ることができるとのこと。
同じ目的を持つ複数社の取り組みを横断的にチェックできる
そのほか、JEITAが事務局を務めるGreen x Digitalコンソーシアムもパートナーズパークに出展。13社が共同でブースを置き「CO2データの見える化」を中心とした活動成果やソリューションを展示していた。
また東京都生活文化スポーツ局でも複数の企業や団体と一緒にパートナーズパークエリアへ出展していた。このように、同じ目的をもって活動している各社の様子が横断的に見ていけるのも、今のCEATECの魅力といえる。
CEATEC 2024は2024年10月15日~18日の開催が決まっている。2016年の改革以降、共創をテーマにしたブース、従来は技術をメインにしていた企業の展示の変化などを受け、出展側は変わりつつある。次はそれを見た来場者ひとりひとりも新たなアクションを取っていってもらいたい。企業同士のマッチングの先に、「次世代」の新たな共創の未来が生まれてくるからだ。