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他業種コラボから海外スタートアップとの連携まで CEATECは多様な共創のあり方を示し未来を描く展示会へ 

CEATEC 2023 レポート

連載
IoT H/W BIZ DAY 2023

提供: 日本エレクトロニクスショー協会

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 2000年にスタートして以来、「家電見本市」として規模を拡大してきたCEATEC。その後2016年には路線を大きく変更し、「IoT」と「共創」で未来の社会や暮らしを描く「Society 5.0の総合展」をテーマとした展示会となっている。そのためこのタイミングでの大手企業によるコンシューマー向け新製品発表などは減ってはいるが、各企業の持つ最先端の技術や製品をユニークな展示手法のなかで見られるように変わってきている。

 また大学の研究室などの出展も増えており、企業同士や企業と大学などの「共創」にポイントを置いた展示もチェックできるのが、現在のCEATECの大きな特徴となっている。2023年10月17日から20日にかけて幕張メッセで開催された「CEATEC 2023」は、社会全体の生活や暮らしのデジタル化とテクノロジーをテーマにし、たくさんの企業が「共創」をポイントに展示をしていた。そんな「共創」出展をピックアップして紹介、従来の製品、技術を展示してきた企業の変化にもスポットを当てた。

建設業界とゲーム業界のタッグ

 CEATEC AWARD コ・クリエイション(共創)部門グランプリを受賞したのが、大林組。同社のブースでは、施工計画業務の効率化に関してシミュレーションし、その結果の共有できるデザインコラボレーションツール「CONNECTIA」を展示。

大林組のブース

「CONNECTIA」は地形データや設計データ、点群データを用いて現場を3次元モデルで再現。建築現場で使用する建設機器や重機の運用を現場ではなく、シミュレーションでテストできるため、安全かつ低コストで行なえる。

建設現場のシミュレーションシステム「CONNECTIA」

 この3次元シミュレーションに活用されているのが、ゲームエンジンであるUNITY。大規模な3Dモデルでも正確な表現や快適な操作を実現できており、まさに異業種の共創によるソリューションの代表例といえる展示だ。

3次元の表示には、ゲームエンジンのUNITYを使用

ロボットアームのシミュレーションなども行なえる

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