他業種コラボから海外スタートアップとの連携まで CEATECは多様な共創のあり方を示し未来を描く展示会へ
CEATEC 2023 レポート
三菱電機が米国スタートアップと連携した配送サービス
三菱電機もブースを出展。宇宙光通信の実現に向けた技術や隠れた物体をミリ単位の精度で可視化する断層イメージング技術といった技術展示に加え、地球環境保全の実現に向けたプラスチック資源循環 DXソリューション「RaaS」や、あらゆる人がいきいきと過ごせる社会の実現に向けた、高齢者見守りサービス「MeAMOR(ミアモール)」といった、他社との連携したサービスなども展示。
とくに注目を集めていたのが、米国のスタートアップ企業Cartkenが開発した自律走行ロボットを使った配送サービス。すでに日本では公道を使った実証実験が4月から行なわれており、配送サービスの「ラストワンマイル」問題を解決するソリューションとして期待されている。
CEATEC AWORD 2023のデジタル大臣賞を受賞の「ザクティ」
ガングリップタイプのDVカメラのブランドとしてデジカメファンなら名前に聞き覚えがあるはずの「ザクティ」。当時は三洋電機のデジカメブランドだったが、現在はザクティという社名で単独のメーカー。ウェアラブルカメラやデジカメのOEMなどを扱っている。
そのザクティもCEATEC 2023に出展。直近で発表したばかりの、リアルタイム映像DXソリューション「Xacti LIVE」を展示。Xacti LIVEは、世界最小最軽量のライブカメラとして、眼鏡のフレームに取り付けたり、衣服に装着したりしても邪魔にならないのがポイント。映像は強力なブレ補正機能が搭載されており、カメラを大きく動かしても水平が保たれた映像を録画したり配信可能。ブースでの説明によると、「Xacti LIVE」はコンシューマー向けというよりは、BtoB向けの製品で、「Xacti LIVE」となにかサービスを組み合わせることで発展させていきたいと話していた。
「Xacti LIVE」はCEATEC AWORD 2023のデジタル大臣賞を受賞したこともあり、会場でも多くの来場者がブースに足を運んでいた。三洋電機のブランドの頃は、コンシューマー向けの機器として注目を集め、現在はビジネス向けの製品や技術で再注目され共創による製品の発展に期待している、まさにCEATECの変遷と同じ歩みを進めているような印象だ。