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私→WRC 第41回

週末レースクイーンの赤城ありさ、走り屋の聖地・渋川伊香保でラリーデビュー!

2023年07月23日 12時00分更新

文● 赤城ありさ 編集●ASCII、WPMS

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午前では見えなかったことが
午後の走行で見えてきた!

 午後の林道SSでは、様々な発見がありました。1本目は走るので精一杯でしたが、メリハリを意識して走る中で、木漏れ日のまぶしさを感じたり、路面状況に気を配ったり、まどかさんのリーディングのタイミングも合うようになってきて、スピードもアップもしました。

 しかしながら、走るのが楽しくなってしまって、自分のドラテクの未熟さを踏まえた上で余裕のある走りができていなかったように思います。自分だけでなく、コドライバーの命も載せて走っている。その重みを絶対に忘れてはいけない、そう思いました。

 そして最終のギャラリーSS、1本目よりアクセルを踏めるところは踏んでいこうと、タイムアップを目指しました。慎重に、でも直線はしっかり踏んで……ギャラリーの皆さんが見守る中、無事完走することができました!

 走り終わった直後の細かいことは、正直のところ疲労やら興奮やらであまり覚えていないのですが、ラリーって楽しい! というすごい達成感がありました。ラリーカーを操るドライバーとコドライバーだけが主役じゃなくて、支えてくれるメカニック、監督、スポンサー様、たくさんの人の協力があってできるもので、それぞれみんなが主役になれる競技なのだと思いました。

 大人になって、みんなで協力して1つのことをやり遂げる、ってあまりないですよね。いや、あるのですが、こんな強烈に実感することって少ないな~と。

 私は普段会社員ですが、大きな組織で業務分担が進んでいて、プロセスごとに担当者がいるため、一部分の役割を担うことが多いのです。日々その一部分の役割=私の仕事のみに邁進していて、みんなで1つのことをやり遂げるという実感があまりなかったので、今回はとても新鮮でした。

 チーム一丸となってひとつの目的のために奮闘する……こんなに熱い思いができるなんて、モータースポーツって、ラリーってこんなに楽しいんだと感動してしまいました。

 気持ちが加速してゆく 私は前を見ていける──

 とゆーわけで次回はいつになるか未定ですが、お楽しみに!

最後は「天地上下の構え」でお別れです。私は後退のネジは外してあります

■梅本まどか、初監督を振り返る

 

 監督として初めてのラリーでしたが、TGRラリーチャレンジだったので、そこまで監督としての仕事はなく、無事終えることができよかったというのが率直な感想です。初心者向けのラリーと言われているラリチャレですが、道に関しては今回の渋川・伊香保はとても難しく、リタイアも多いラリーとなったので、赤城選手のラリーデビュー戦という意味では難易度が高かったたなと思いましたが、目標である完走もできましたし、サービスで荏崎ろあメカニックにやってもらう作業も最低限で済んだり、スケジュールとしての運びはトラブルなく順調にできたので良かったです。

 また、コ・ドライバーとしても学ぶことができました。準備が8割と言われるラリーの中で、初めて赤城選手とノートを作り、本番のペースで走るという練習ができなかったのが悔やまれますが、その中でやれる事はできたと思います!

  CJRT参戦体制
エントラント CJRT
監督 梅本まどか
ドライバー 赤城ありさ
コドライバー 梅本まどか
メカニック 荏崎ろあ
車名 DL 高崎くす子 ヤリスCVT
ベース車両 トヨタ ヤリス(CVT)
車両規定 JAFラリーRPN車両
メンテナンス Wellpine Motorsport
タイヤ ダンロップ

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