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私→WRC 第37回

現役RQの荏崎ろあ、新城ラリーのメカニックを経験し改めてモータースポーツの楽しさを知る

2023年04月23日 12時00分更新

文● 荏崎ろあ(@roa_ezaki) 編集●ASCII

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雨が降ってきたLeg2
全日本ラリーでの表彰台も経験

 ラリー2日目のLeg2は、前日の逆走となる「Onikubo Rev」(3.56km)を2本、WRCラリージャパンでも使用したルートの一部を走行する「Nukata(9.96km)」を2本、昨日同様の新城総合公園「SSS Pref.Shinshiro Park」(0.60km)を1本の計27.64kmを走ることになります。多くのドライバーが勝負所になると考えていたのが、Leg2最長の9.96kmを走る額田です。

 日曜日は8時台にサービスがあるのでサービスパーク到着も早くなりました。朝一番に15分のサービスCがあります。ここではタイヤを外して各部のチェックのみを行ないました。車両の送り出し誘導が終わったら、私はすぐにダッシュでタイヤチェックポイントに向かいます。

 タイヤチェックが終わるとサービスに戻って、次は11時台の最終サービスDの準備です。Leg2の最初のセクションは好調のようで、SS7はクラス2番手タイム、SS8は5番手タイムでサービスに戻ってきました。今回はノーダメージのようでホッとしました。

 しかし、この最後のサービスインの少し前から懸念されていた雨が降ってきました。以前にも書きましたが、天候というのはラリーの勝敗に大きく影響してきます。WRCではラリーで勝つために、専門のプロ気象予報士(年棒は4ケタ万円なんですって!)を採用しているくらいです。こうなるとタイヤをどの種類でいくのか、気象予報士のいない私たちのチームはドライバーと監督が電話で相談をします。

結局雨が降って路面はウェットになりました

 今の天候に合わせてウェットタイヤでいくのか、今は降っているけどこのあと止むかもしれない可能性も考慮してドライタイヤでいくのか、指示を待ちます。結局、この雨は予報通りずっと続くと判断されて、ウェットタイヤに履き替えての出走が決まりました。さらにバネレートや車高も変更にすることになり、サスペンション脱着&バネ交換をしました。

タイヤを変えるだけでなく、関連したパーツも変更です

 雨の中、車両の下に潜っての車高調整はかなりきつい作業でしたが、我ながら「ラリーメカニックやってるなぁ……」というヘンな充実感がありました。

 さて、このサービスDを終えると最終セクションのSS9、SS10、SS11で終了です。最後のタイヤチェックを受けてサービステントに戻ると、ファンの方が待っていてくれて、今回もたくさん写真を撮ってくれました。ラリーはメカニック参加なので、レースクイーンの時のように自由に対応できる時間が少ないのに、邪魔にならないようにサービス中は端に避けてくれたり、気遣いできる優しい方ばかりでいつもありがたいです。

サービスからクルマを送り出して作業は終了

 サービスはこれですべて終了なので、メカニックの皆さんと新城総合公園のショートSSを見に行きました。 普段私たち整備をしているサービスパークとイベント広場はかなり距離があり、サービスからなかなか離れられなかったので、ようやく初めて観客と同じようにSSが見られます。

 かなり強い雨が降る中でしたが、会場には本当にたくさんの観客がいて私もうれしくなりました。イベント広場ではトークショーが多く行なわれており、トヨタの新社長となる佐藤恒治さんの夢が「人生の夢はセリカ復活」と投稿されたことで話題となっていました。今後のラリーにも登場するのかなどを考えると、この動きには注目してしまいます。

サービスパークにはたくさんのファンが来てくださりました

 14時半ばにはラリーフィニッシュの予定でしたが、SS11でリタイアした車がコースをふさぎ、最終ステージの走行が中止となって終わってしました。この結果、ウェルパインはクラス3位に繰り上がり、表彰台に乗ることができました。まさかの結果で、本当に運があるなと思いました。こういうことがあるからやはりモータースポーツは面白いです。

ラリーはチームスポーツだ!

 ラリージャパンに続いての表彰台で、私も頑張ってよかったと思いました。ウェルパインは今年度、全日本ラリーは新城のみの参戦予定なのでラリージャパンまでは期間が空きますが、その間にも色々企画があると思うので、ぜひウェルパインのSNSもチェックしていてくださいね。

 私は今年もレースクイーン活動が決定し(SUPER GTの5号車)、メカニックとの「二刀流」として、ラリーだけでなくモータースポーツ全般の発展に貢献できるようになりたいです。今回も読んでくださってありがとうございます。今後もラリージャパンまでの間でメカニックをやるかもしれないので、記事を楽しみにしていてくださいね。

ラリージャパンとSUPER GTでお会いしましょう!

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