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 決勝ラウンドは6社で競われた。その6社のプレゼンに加え、惜しくも決勝には残れなかったが、予選の中からも注目の企業を紹介しよう。

AI VTuberの株式会社Pictoria

株式会社Pictoria 明渡 隼人 代表取締役CEO

 株式会社Pictoriaは、AI VTuberの開発と運用を手掛ける。通常VTuberは人間の言動に合わせてアバターが動くが、AI VTuberはAIの機械学習により視聴者との対話が可能だ。2020年11月にリリースしたAI VTuber「紡ネン」は生配信時の最大同時接続数が2200人とVTuberと並ぶ人気を誇る。

 AI VTuberの強みは3つ。24時間配信可能なことと批判や誹謗中傷による精神的なダメージを受けないこと、多言語展開が可能なことだ。加えてPictoriaのAI VTuberには2年間の配信から得たデータを活用し、親しみやすさを追求している。

 現在500億円規模のVTuber市場は、5000億円の動画広告市場や3兆円のアニメ市場に匹敵する可能性をもつ。明渡代表取締役CEOは「AI VTuberはグローバル展開やメタバース進出、IP戦略などさまざまな可能性がある」と語る。

リフォームの見積もりを3Dスキャニングで効率化するnat株式会社

nat株式会社 劉 栄駿 代表取締役社長

 nat株式会社は3Dスキャニングアプリ「Scanat」を開発する。「Scanat」はリフォーム会社向けに提供され、見積もり作成時の図面作成を簡易化する。iPhoneやiPadのカメラでリフォーム現場を撮影すると瞬時に3D空間が生成され、手作業の計測と比較したときの誤差は1%以下だ。

 従来、リフォーム会社は見積もり作成の現場へ営業担当者以外に、現場監督や職人などのプロを派遣し、現況図や設計図を作成する必要があった。具体的には1件あたり5万円以上の人件費や交通費がかかり、平均2週間もの時間を要するという。見積もり段階のため、無料の作業となる。

 「Scanat」を使えば素人でも計測や現況図の作成ができるため、見積もりのコストを大幅に削減できる。劉代表取締役社長は「BtoC向けにもサービスを展開し、測定した場所に合う家具や家電を販売できるプラットフォームとしても成長していきたい」と方向性を示した。

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